- ニュース

写真:Apple
今週公開された米証券取引委員会への提出書類によると、ティム・クック氏が500万ドル相当のアップル株を慈善団体に寄付したことが明らかになった。
クックCEOがAAPL株2万3700株を寄付するという決断は、同規模の慈善団体への寄付から1年後のことである。アップルのCEOは、現在約6億2500万ドルと評価されている自身の全財産を寄付する計画だと述べている。
クック氏がどの慈善団体に寄付したかは不明です。クック氏は過去に、ロバート・F・ケネディ正義と人権センターとヒューマン・ライツ・キャンペーンへの寄付を行ってきました。また、他の特定されていない慈善団体にも数百万ドル規模の寄付を行ってきました。
クック氏は2015年のフォーチュン誌のインタビューで、私財を慈善団体に寄付する計画を 明らかにしました。インタビューの中で、彼は甥の大学資金を賄い、残りを慈善団体に寄付すると述べました。クック氏の私生活はあまり知られていませんが、彼のような立場の人物にしてはかなり質素な生活を送っていることで長年知られています。
Appleの慈善活動への取り組み
Appleは災害救援などのために寄付を行うことがあります。今週、クックCEOはアマゾンの熱帯雨林火災の復興支援に寄付を行うと発表しました。しかしながら、クックCEOはApple社内に公式の慈善財団を設立することは避けています。2017年のインタビューで、クックCEOは次のように述べています。
2012年の初めに検討しましたが、結局やらないことにしました。理由はこうです。企業が財団を設立すると、私の判断では、財団が企業とは無関係な別の組織になってしまうリスクがあります。財団には別の理事会があり、時にはかなり独立した意思決定を行います。つまり、別の組織になってしまうのです。私はAppleにそのような状況を望んでいません。全員が関与することを望んでいます。
…
もし財団を設立したら、10人、12人、20人、あるいは50人程度の人がやる仕事になってしまうのではないかと心配していました。そして突然、12万人の社員にとって、財団は単なる別物になってしまいます。人々は世界を変えるためにここにいます。ですから、財団は会社の活動の核となるべきであり、財団の周辺的な存在であってはなりません。
出典: SEC