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写真:ミロ・カーニー/Cult of Mac
著名な実用暗号専門家ジョン・カラス氏がアップル社に復帰し、セキュリティとの継続的な戦いでハッカーやFBIに先んじられるよう同社を支援する。
カラス氏は、サイレントサークル、ブラックフォン、PGPコーポレーションなど、よく知られたセキュア通信企業の共同設立者です。今回が彼にとってアップルでの3度目の在籍となり、アップルの幅広い製品ラインアップ全体にわたってセキュリティ機能を強化することが期待されています。
Appleは、ユーザーのセキュリティとプライバシーの権利と国家安全保障のバランスをめぐり、連邦法執行機関との公の場での戦いを繰り広げてきました。FBIがサンバーナーディーノのテロリストのiPhoneのロック解除をAppleに命じようとしたことを受け、CEOのティム・クックはセキュリティ対策を強化。
ロイター通信の取材に応じたアップルの広報担当者によると、カラス氏は5月にアップルに復帰した。同氏は2009年から2011年までアップルに勤務し、Macのデータ暗号化システムの設計を担当していた。1995年から1997年にかけては、アップルのセキュリティ担当役員を務め、フルディスク暗号化技術「FileVault 2」などの機能を開発している。
アップルで働いていないときは、カラス氏はブラックフォン社のためにハッキングがほぼ不可能な携帯電話を開発し、また通話を暗号化するサイレントサークル社で働いていた。