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写真:Apple
これまで、iPhoneの大部分は中国で製造されてきたが、長年Apple製品を製造してきたFoxconnは、新たな発展途上市場であるインドに目を向けている可能性がある。
エコノミック・タイムズによると、フォックスコン・テクノロジー・グループは、最大の顧客向けにiPhoneを製造することを目的として、インドのグジャラート州、ウッタル・プラデーシュ州、アーンドラ・プラデーシュ州に拠点を置く3つの新施設に資金を投入する予定だという。
これらの施設のうち、最初の2つは専用の工場スペースとなると報じられており、3つ目は研究開発に重点を置く可能性がある。フォックスコンは、インドのチェンナイ地域にノキアの工場を設立した経験を持つノキアの上級幹部、ジョシュ・ファウルガー氏を新施設の開発監督に採用したと伝えられている。
この動きは、インドを海外企業にとって強力な製造拠点、あるいはビジネス拠点として宣伝するインド政府の「メイク・イン・インディア」構想を背景にしている。
最近、インドの通信・IT大臣ラビ・シャンカール・プラサド氏は、アップルの欧州・中東・インド・アフリカ地域規制責任者と会談し、同社がすでに英国、中国、イスラエルに設けているのと同様、インドにもアップルの研究開発施設の設置を推進するよう求めた。
しかし、フォックスコンの決定は必ずしも見た目通りではない。昨年、フォックスコンの子会社はインドのチェンナイ地域(自動車製造業でインドのデトロイトとして知られる)にあるノキアの工場3つを閉鎖し、約1,700人の従業員を解雇した。
一方、本日発表された別の報告書では、ブラジルのフォックスコン工場は約束された雇用をほとんど生み出すことができず、期待外れだと考えられていると主張している。
それでも、こうした課題があるにもかかわらず、インドへの進出は賢明な選択と言えるでしょう。アップルのインド事業は近年着実に成長しており、2013~2014年度だけで7億3000万ドル相当の株式を売却しました。インドが中国に次ぐ大きな成長市場となるならば、フォックスコンとアップルは共に、できるだけ早くインドに足場を築くことで大きな利益を得ることができるでしょう。