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写真:Fortune Global Forum/Flickr CC
報道によると、アップルのティム・クックCEOは水曜日、インドネシア大統領に対し、同社は同国での製造を「検討する」と語った。
こうした動きは、ベトナムやインドで行ったように、中国以外の製造拠点の多様化を目指すアップルの取り組みをさらに拡大することになるだろう。
アップルはインドネシアでの製造を「検討する」とクック氏
クック氏はインドネシアのジョコ・ウィドド大統領との会談でこの発言を行った。AP通信によると、同政権はインドネシアへの産業誘致に尽力しているという。
「国内に製造業を興したいという大統領の意向について話し合いました。これは我々が検討する事項です」とクック氏は会談後に記者団に語った。
「インドネシアの投資余地は無限大だと考えています」と彼は付け加えた。「素晴らしい投資先はたくさんあると考えていますし、私たちも投資しています。私たちはこの国を信頼しています。」
新型コロナウイルスの影響で中国の工場が操業停止となった後、Appleはサプライチェーンの多様化を図るため、ベトナム、そして後にインドへと生産拠点を移転し始めました。現在、iPhoneの7台に1台はインドで製造されています。
ジョコ・ウィドド大統領との会談後、クック氏はインドネシアの国防大臣で次期大統領のプラボウォ・スビアント氏と会談した。スビアント氏は10月に大統領に就任する。
東南アジアへの取り組み
クックCEOは火曜日、ハノイでインドネシアのファム・ミン・チン首相と会談した。クックCEOは、アップルはベトナムへの投資拡大と、東南アジア全域のサプライヤーへの投資拡大を計画していると述べた。
「中国経済の減速と、中国政府が外国企業を締め出し、国内ブランドに置き換えようとする継続的な取り組みを考えると、アップルは製造業の代替手段を求めている」と、タフツ大学でテクノロジーと地政学を専門とする准教授のクリス・ミラー氏は述べた。
「同社はすでにインドとベトナムへの投資を増やしているが、さらなる製造・組立事業のために東南アジアの他のパートナーを探している可能性が高い」と付け加えた。
クックCEOのインドネシア訪問は、Appleがインドネシアで4番目のApple Developer Academyをバリ島に開設すると発表したこととも一致した。このアプリ開発者育成プログラムは、2018年にインドネシアの首都ジャカルタで初めて導入された。