アップル、男性が妻や娘を追跡できるサウジアラビアのアプリを調査へ

ティム・クック氏は、サウジアラビア政府が開発した、男性が妻や娘の居場所に関する最新情報を受け取れるアプリを調査すると述べている。

ナショナル・パブリック・ラジオ（NPR）に出演したクック氏は、このアプリについては個人的には認識していないと述べた。しかし、「もし（苦情が事実であれば）当然検討します」とも述べた。

このアプリは、男性が家族内の女性の出国を阻止するために利用されたケースもあると報告されています。このアプリは、女性のパスポートが使用されている場合に男性に通知することで、この目的を果たします。

ロン・ワイデン上院議員（民主党、オレゴン州選出）はこのアプリを批判している。ワイデン議員は書簡の中で、このアプリは「（クック氏とグーグルのサンダー・ピチャイ氏が）支持し擁護すると主張する社会の姿とは正反対だ」と述べている。

クック氏のコメントは、このアプリに関するアップルの最初のコメントだ。グーグルはまだコメントしていない。

一見すると、Absherアプリは交通違反の罰金の支払いなどができる典型的な自治体アプリのように見えます。しかし、女性の家族を追跡することも可能です。これは、すべての女性に男性の法定後見人が必要であることを義務付けるサウジアラビアの法律に沿ったものです。

ヒューマン・ライツ・ウォッチとアムネスティ・インターナショナルはともに、アップルとグーグルが自社のプラットフォーム上でアプリをホストしていることを批判している。

本稿執筆時点では、このアプリはiOS App Storeから引き続きダウンロード可能です。Appleがこの問題を調査し、どのような対応を取るのか、注目されます。Appleは女性やマイノリティの権利を強く擁護してきました。また、ユーザートラッキングとプライバシーに関する立場も明確にしています。

出典：ビジネスインサイダー

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