アップル、中国のアプリ開発者誘致に力を入れる

アップル、中国のアプリ開発者誘致に力を入れる

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アップル、中国のアプリ開発者誘致に力を入れる
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iPhoneの販売
中国におけるコロナウイルスの影響は、2021年にAppleに打撃を与える可能性がある。
イラスト:Cult of Mac

中国はAppleにとって重要な市場であり、同社は中国移動(China Mobile)との契約などを通じて中国国内でのハードウェア流通を支援しているものの、それはまだ道半ばに過ぎない。新たな報道によると、Appleは最近、iOS向けの開発を促し、中国のアプリメーカーの誘致に注力しているという。

「2年前、中国には開発者向けのサポートが全くありませんでした」と、中国の開発者であるウッディ・ワン氏は最近のブルームバーグのインタビューで語った。「今では大幅に改善されています。」

報道によると、Appleは中国のアプリ開発者の支持獲得に向けて様々な施策を講じている。具体的には、新規アプリの中国国内承認を可能にすることで開発者との関係強化を図り、China App Storeがある北京中心部に新オフィスを開設し、開発者の利便性向上を図る中国語専用ソフトウェアの開発などが挙げられる。今週のWWDCでは、Appleは中国から訪れたプログラマー向けに複数のセッションや交流会を開催した。

改善は進んでいるものの、Appleは中国アプリに関しては依然として遅れをとっています。今年初めの時点で、中国App Storeのアプリ数はわずか15万本で、米国App Storeの100万本以上と比べて大幅に減少しています。しかし、ティム・クックCEOは、中国App Storeの収益が2014年の最初の3ヶ月間で3桁成長したと述べています。アプリ分析会社App Annieの4月のレポートによると、中国App Storeの収益は前四半期に70%増加しました。

「中国における重要性を10段階で評価すると、Appleは11位くらいです」と、IDCのアナリスト、ラモン・リャマス氏は、Appleが中国市場に注力する重要性について言及する。「ただ電話として使うためだけにスマートフォンを買う人はいません。デバイスの価値は、ダウンロードするアプリケーションが増えるほど高まります。」

国民一人当たりのiOSデバイスの台数が多いことから、日本は現在中国よりも支出額が大きいが、中国が日本を追い抜いて世界で2番目にAppleの支出額が多い国になるのもそう遠くないだろう。

出典:ブルームバーグ