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写真:サムスン
サムスンは、現在のスマートフォンに搭載されているRAMの1.5倍の速度を持つRAMを開発しました。Appleとサムスンはライバル同士ですが、将来的にはiPhoneに搭載される可能性が非常に高いでしょう。
新しい8Gb LPDDR5 DRAMは、最大6,400Mbpsのデータレートを誇ります。これは、51.2GB(フルHD動画ファイル約14個分)を1秒間に送信するのに十分な速度です。
「この8Gb LPDDR5の開発は、低電力モバイルメモリソリューションにとって大きな前進を意味します」とサムスン電子のメモリ製品計画およびアプリケーションエンジニアリング担当SVPのジンマン・ハン氏は声明の中で述べた。
新しいサムスンのRAMは電力を節約します
サムスンは、メモリ「バンク」(DRAMセル内の細分)の数を8から16に倍増させることで、新しいメモリははるかに高速でありながら消費電力も少なくなると約束している。
LPDDR5は、現在のLPDDR4X DRAMの「アイドルモード」と比較して消費電力を約半分に削減する「ディープスリープモード」など、様々な省エネ方式を採用しています。これにより、 最大30%の消費電力削減が可能です。
LPDDR5は業界初の10ナノメートルクラスのDRAMですが、同社の弁護士は「10nmクラス」とは10~20ナノメートルのプロセスノードを指すことを慎重に指摘しています。チップ上のコンポーネント間の距離を短縮することで、消費電力を削減すると同時に、パフォーマンスも向上します。
5G iPhoneでは?
サムスン社によると、このRAMは「今後登場する5Gと人工知能(AI)を搭載したモバイルアプリケーション」向けとのことです。言い換えれば、同社はこのRAMが「次世代スマートフォンと自動車システム」で使用されることを期待しているということです。
将来のiPhoneモデルがLPDDR5を採用するかどうかは誰にも分かりません。サムスンが本日それを約束したわけではないからです。しかし、長年にわたり、iPhoneとiPadのすべてのモデルに搭載されているRAMチップは、この韓国企業によって製造されてきました。Appleは独自のプロセッサを設計し、5Gモデムの製造を検討しているという噂はあるものの、RAMチップの製造を検討しているという兆候は今のところありません。