マイクロソフトの独占禁止法監視が終了、アップルがソフトウェア大手を影に隠す

マイクロソフトの独占禁止法監視が終了、アップルがソフトウェア大手を影に隠す

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マイクロソフトの独占禁止法監視が終了、アップルがソフトウェア大手を影に隠す
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写真提供:世界経済フォーラム - http://flic.kr/p/6jiq5C
写真提供:世界経済フォーラム - http://flic.kr/p/6jiq5C

13年を経て、マイクロソフトは司法省の監視対象から外れる。タイミングは絶妙だ。アップルがマイクロソフトに取って代わり、テクノロジー業界最大の企業となったからだ。そして、アップルの繁栄に伴い、反トラスト法に関する懸念も高まっている。

この和解は1998年に最初に申し立てられ、2度延長され、コンピューターソフトウェアの独占との戦いから、競合他社との技術文書の共有に関する懸念へと焦点が移った。

「マイクロソフトは、訴状が提出された当時ほどコンピュータ業界を支配していない」と政府は木曜日に発表した。司法省はまた、この和解がクラウドコンピューティングやAppleのiPhoneなどのモバイルデバイスの誕生につながったと評価した。

一方、マイクロソフトは、今回の件が全て解決したことをただただ喜んでいるようだった。「この問題を無事に解決できたことを嬉しく思います」と、同社は簡潔な声明を発表した。「この経験は私たちを変え、業界に対する責任に対する考え方を形作りました。」

司法省は、この反トラスト法に基づく和解がテクノロジー業界に大きな変化をもたらしたと見ていますが、一部の観測者は、むしろ変化は軽微なものにとどまっていると感じています。「判決以降、テクノロジー市場は大きく変化しましたが、判決が原因というわけではありません」と、ガートナーのアナリスト、デビッド・ミッチェル・スミス氏は述べています。多くの場合、マイクロソフトのバンドル製品への偏向を制限したことは、反トラスト法に基づく判決の永続的な遺産と見なされています。

しかし、アップルの参入と、その後も続く大人気製品の登場により、マイクロソフトの企業力はいくらか薄れつつある。独立系アナリストの今月初めの報告によると、アップルはMac OS XとモバイルiOSで、マイクロソフトがWindowsで稼いでいる利益の3倍以上を稼いでいるという。

このニュースは、マイクロソフトにとって新たな痛手となる。4月には、アップルがソフトウェア大手マイクロソフトを追い抜き、四半期利益を上回った。さらに、アップルは時価総額でマイクロソフトを追い抜き、最も時価総額の高いテクノロジー企業となった。さらに最近では、時価総額でマイクロソフトを凌駕するテクノロジーブランドとなった。

[マックワールド]