iPadディスプレイの生産は需要がiPad miniに移行したため「ほぼ停止」[レポート]

iPadディスプレイの生産は需要がiPad miniに移行したため「ほぼ停止」[レポート]

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iPadディスプレイの生産は需要がiPad miniに移行したため「ほぼ停止」[レポート]
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ロイター通信によると、シャープは消費者の需要がより小型のiPad miniへと移行していることから、9.7インチiPad用ディスプレイの生産を「ほぼ停止」したという。シャープの計画に詳しい関係筋によると、2012年末から徐々に減速が始まり、今月には9.7インチiPad用ディスプレイの生産が「最低限のレベル」にまで落ち込んだという。

このニュースは、昨年11月の発売以来、iPad miniが大型モデルの売り上げを「食い合っている」との憶測を受けてのもの。

関係者は、生産削減のうちどの程度が季節的な需要によるものか、あるいは消費者が小型で安価なiPad miniを選んだことがどの程度影響しているのか、正確な数字は明らかにしていない。しかし、マッコーリー・リサーチは、9.7インチiPadの出荷台数が2012年第4四半期の1,300万台から、今四半期には40%近く減少し、800万台になると予測している。

しかし、iPad miniの需要を考えると、AppleのiPadの総売上高が減少する可能性は低いでしょう。また、iPadのディスプレイを製造しているのはシャープだけではなく、SamsungとLG Displayにも生産を委託していることも注目すべき点です。Samsungの情報筋によると、SamsungでのiPad用ディスプレイ生産に大きな変化はないとのことです。

ロイター通信は、iPadの販売が苦戦している兆候があれば、「iPhone 5のスクリーンやその他の部品の注文を大幅に削減するとの以前の報道を受けて、Apple製品の魅力が薄れつつあるという懸念がさらに高まる可能性がある」と指摘している。

しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル のあの報道以降 、iPhone 5の需要は依然として堅調であり、Appleが部品供給を削減したのは、 昨年9月の発売当初に人気が高すぎた ためだということが分かっています。Appleは当時、遅延を防ぐために発注を増やしましたが、現在では供給が安定しているため、発注量を削減できています。

出典:ロイター