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スクリーンショット:ホワイトハウス
ドナルド・トランプ大統領は本日、超高速の新型Mac Proが組み立てられているテキサス州の工場を視察した。案内役を務めたのはAppleのCEO、ティム・クック氏で、多くの点で意見の相違があるにもかかわらず、両氏の間に良好な関係が築かれていることを示す好例となった。
今日の会合はごく最近の出来事に過ぎない。トランプ氏とクック氏はこれまで何度も会談している。「私は、自分の代わりに誰かに話をさせるという考えは信じていない」とクック氏はABCニュースに語った。「ロビイストの存在は信じていない。直接対話こそが重要だ。私は対話を強く信じている。分断は大嫌いだ。軽蔑する」
トランプ氏は、ティム・クック氏と仕事上の関係を築いた経緯を簡潔に説明する。「私に電話をかけてくるのは彼だ。理由は分かるだろ?彼が素晴らしい経営者である理由は、他の経営者は電話をかけてこないのに、彼が電話をかけてくるからだ。他の経営者は高額なコンサルタントを雇うのに、ティム・クック氏はドナルド・トランプ氏に直接電話をかけてくる。なかなか良い話だ。私も彼らの電話には出るが、私に電話をかけてくるのはティム・クック氏だけだ。」
しかし、両者は多くの問題で意見が一致しない。クック氏はトランプ大統領の関税政策に反対しており、過去にもその旨を伝えている。また、移民政策でも意見が一致しない。
アメリカ製のMac Pro
しかし、今日の話題は、テキサス州オースティンのフレクストロニクス工場で組み立てられているMac Proでした。このプロ仕様のデスクトップパソコンがアメリカで製造されているという事実こそが、トランプ大統領がそれを見に来た理由です。娘で顧問のイヴァンカ・トランプ氏と、スティーブン・ムニューシン財務長官も同席していました。
@Apple の新型 Mac Pro のご紹介!
米国製です! pic.twitter.com/GaGdH28muy— イヴァンカ・トランプ(@IvankaTrump)2019年11月20日
「我々はここでMac Proを製造できることを本当に誇りに思っています。このコンピューターは、これまで我々が製造したコンピューターの中で、断然最もパワフルです」とティム・クック氏はABCニュースに語った。
トランプ大統領との関係が、中国で製造されたMac Proの部品15種のうち10種について輸入関税の例外措置を得られるのに役立った可能性がある。そうでなければ、これらの部品はトランプ大統領の中国との貿易戦争に巻き込まれていただろう。
トランプ大統領、iPhoneへの関税を免除する可能性
クック氏の次の課題は、12月15日から施行されるiPhone、Mac、iPadへの輸入税を免除するよう大統領を説得することだ。
トランプ大統領はこれを真剣に検討しているようだ。ロイター通信によると、本日アップルへの関税について問われた大統領は、「問題はサムスンの存在だ。サムスンは素晴らしい企業だが、アップルの競合相手でもある。韓国とは素晴らしい貿易協定を結んでいるが、アップルをサムスンと同等の扱いにするのは不公平だ」と述べた。
サムスンをこの決定に巻き込むことは唐突なことではなかった。ティム・クック氏は8月にトランプ大統領に対し、まさにこの主張を展開していた。