7 インチ Android Kindle タブレットは iPad に匹敵するか？

米国では秋の初日を迎えたが、現行のAndroidタブレットがAppleのリードを覆せるかどうかの見通しは既に暗くなってきている。iPadに対抗できる可能性が最も高いとみられるAmazonは、7インチのタブレットをAppleの大型タブレットに対抗させて投入したことで、既に躓いている可能性があると、業界専門家は金曜日に警告した。

「過去6ヶ月間、10インチモデルが7インチモデルの競合製品をほぼ上回ってきた状況で、Amazonが7インチタブレットをリリースすることはリスクを冒すことになるかもしれない」と、業界誌DigiTimesは匿名のサプライヤーの情報として報じている。オンライン書店大手Amazonは、2011年第4四半期にKindleタブレットを発表する予定だ。シアトルに拠点を置く同社は、今年400万台のタブレット出荷を目指していると報じられているが、サプライヤーは目標達成について「依然として懐疑的」だ。

同社のタブレットはいずれも、Amazonが既に構築しているブランド認知度と流通インフラの恩恵を受ける可能性が高いものの、電子書籍市場での成功を再現できるかどうかは疑問だ。同誌によると、このデバイスは249ドルのNook Kindleや199ドルのIdeaPad A1といった低価格帯のデバイスと競合する必要があるという。

Androidベースのタブレット市場全体を取り巻く懸念は高まっている。業界関係者は、現行のAndroidデバイスがAppleの優位性を奪う可能性について「悲観的になりつつある」。ハードウェア関係者によると、Apple以外のタブレットは、Googleのコードネーム「Ice Cream Sandwich」のバージョン、あるいはMicrosoftのWindows 8が登場するまで待たなければならないかもしれないという。

一方、他の業界筋は、タブレットの需要は「ネットブック市場の崩壊とほぼ同様に」落ち込むと予測している。匿名の専門家たちは、消費者がタブレットに飽きるにつれて、従来型のノートパソコンの売上が回復すると、やや懐古的な見方をしている。