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写真:フォックスコン
世界中のiPhoneのほとんどを組み立てている中国企業は、致死的なコロナウイルスのさらなる拡散を防ぐため、国内のある地域の従業員に対し、来週は仕事に戻らないよう命じた。
フォックスコンは深圳の従業員に対し、これらの拠点は追って通知があるまで閉鎖を継続するとのテキストメッセージを送信した。フォックスコンのiPhoneの主要工場は鄭州にあるが、一部は深圳で組み立てられている。深圳はフォックスコンの親会社である鴻海精密工業の本社でもある。
ブルームバーグ・ニュースは、深圳の従業員に送られたメッセージのコピーを入手し、金曜朝にこのニュースを報じた。ブルームバーグによると、フォックスコンの深圳従業員数千人は、春節休暇中に旅行した可能性があり、新型コロナウイルスの感染者数が多い地域を訪れた可能性がある。
コロナウイルス 予防
「皆様の健康と安全を守り、政府のウイルス対策を遵守するため、深圳へのご帰国はお控えください」とフォックスコンは命令書に記した。「深圳の状況については、改めてお知らせいたします。当社は、この期間中、皆様の業務上の権利と利益を守ります。深圳での楽しい再会の日程については、追ってお知らせいたします。」
木曜夜までの死者数は638人。世界中で3万1000人以上の感染者が報告されており、感染者の大半は中国で発生している。
アップルは、1月に感染拡大のニュースが初めて報じられて以来、生産スケジュールの混乱に備えてきた。廉価版iPhoneを含む複数の新製品の生産開始が予定されていたと報じられている。
中国は感染拡大を防ぐため、春節(旧正月)を2月10日まで延長し、感染拡大地域住民に隔離措置を命じた。フォックスコンの主要iPhone生産拠点は予定通り操業を続けるが、従業員は14日間の隔離措置を受ける。
鴻海精密工業も健康危機の悪化を予想し、2020年の収益見通しを下方修正した。
出典:ブルームバーグニュース