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写真:CBS
Appleの契約サプライヤーであるFoxconnは、予想を上回る四半期利益(23%増)を発表した。iPhoneの好調な販売により、Appleの売上高はFoxconn全体の約半分を占めると推定される。
フォックスコンの決算は、iPhone販売の回復を示す新たなデータポイントとなる。最悪の場合でも、Appleスマートフォンの世界的な需要低迷を懸念する投資家の気持ちを和らげるだろう。
アップルの最大のサプライヤーの利益
アップルのサプライヤーであるフォックスコンは、7~9月期の純利益が307億台湾ドル(10億米ドル)だったと発表した。これは、アナリスト12人の平均予想である277億5000万台湾ドルを上回った。
フォックスコンの新会長、劉永偉氏は投資家向けカンファレンスで、2020年は微増の年間成長を見込んでいると述べた。これは「世界経済の安定化」によるものだという。また、フォックスコンは粗利益を現在の6~7%から10%以上に引き上げる計画だと述べた。
KGI証券は決算発表前に、「iPhoneの出荷台数増加により、2020年のフォックスコンの見通しは改善すると予測している」と予測した。KGI証券は、来年のiPhone出荷台数が最大10%増加すると予想している。Appleによる初の5G対応iPhoneの発売は、消費者の関心を高める要因となるだろう。
フォックスコンのウィスコンシン工場
同報道の中で、劉氏はフォックスコンがウィスコンシン州工場の建設計画を縮小しているという主張を否定した。フォックスコンのウィスコンシン州工場は2018年に着工した。起工式でトランプ大統領は「フォックスコンが気づいたように、ここアメリカ合衆国以上に建設、雇用、そして成長に適した場所は他にない」と述べた。
フォックスコンは工場建設により40億ドルの減税措置を受けた。しかし、水面下でのやり取りから、同社はその後条件の再交渉を試みた可能性が示唆されている。劉氏は、そのような事実はないと述べた。同氏によると、フォックスコンはフラットスクリーンパネルの製造に加え、ウィスコンシン州で高性能コンピューティングとデータセンターの建設も進めていくという。
出典:ロイター