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消費者がストリーミング配信にシフトするにつれ、DVD売上が減少する映画スタジオは、Appleに対抗するため、独自のクラウドベースのストレージサービスの開発を目指している。「UltraViolet」と名付けられたこのサービスは、物理的なDVD販売を諦めた観客の目に見えない関心に大きく依存しているようだ。
DVD映画に適用されるDRMの一種であるUltraVioletは、消費者がメディアを購入し、デジタルロッカーに保存することを可能にします。付属のパスコードを入力すると、ユーザーはオンラインで映画にアクセスできます。今のところ、Apple(10月12日水曜日に独自のiCloudサービスを開始する予定)を除けば、ウォルト・ディズニーだけがスタジオのクラウド計画に賛同していません。故スティーブ・ジョブズはディズニーの筆頭株主でした。ディズニーは、今後数ヶ月以内に独自のサービス「Disney Studio All Access」を開始すると発表しています。
AppleはiCloud経由で映画を提供するためのライセンス権の取得に苦労しているものの、最高財務責任者(CFO)のピーター・オッペンハイマー氏は今夏、クラウドベースのiTunesストアに「魅力的なコンテンツ」が登場するだろうと予想している。具体的にどのようなコンテンツが登場するのかはまだ不明だが、UltraVioletはAppleがクラウドから映画をストリーミング配信する権利を獲得するのを防ぐための措置であるようだ。
映画会社による今回の動きは、後衛攻撃への対抗策の新たな一例に過ぎないかもしれない。すでに映画販売の多くは、Netflixのストリーミング配信、どこにでもあるRed Boxのキオスク、あるいはApple経由で行われている。消費者がオンライン保存可能なDVDを購入するかどうかは誰にも分からない。しかし、こうした不確実性こそが、映画会社が紫外線という言葉を選んだ理由をさらに説明しているのかもしれない。紫外線は人間の目には見えないのだ。