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写真:T-Mobile
アメリカの大手キャリアT-Mobileは、「Binge On」プログラムにより、顧客はデータ通信量制限を気にすることなく、対象サービスから無制限にビデオをストリーミング視聴できると主張しています。そして、それは事実です。
しかし、電子フロンティア財団(EFF)によると、Binge Onは文字通りあらゆるHTML5ビデオサービスのストリーミング速度を抑制し、どこでストリーミングしてもビデオのパフォーマンスを全体的に低下させるのも事実だそうです。残念。
EFFはT-MobileのBinge Onサービスを様々なサービスと動画でテストした結果、このプログラムはBinge On動画パートナーの動画だけでなく、すべてのHTML5動画を1.5MB/秒に制限してしまうことを発見しました。さらに悪いことに、制限対象の動画を1.5MB/秒でスムーズに再生できるように最適化する機能はなく、ただ速度を落とし、動画がどうにか持ちこたえられることを期待しているのです。
Boing Boing の Cory Doctorow 氏は次のように指摘しています。
これは、ネット中立性の違反や T-Mobile の規制義務違反にとどまらず、非 Binge-On サービスからビデオを視聴するユーザーを二重に罰する欺瞞的な商慣行でもあります。第一に、ビデオの速度を低下させること、第二に、意図的に速度低下させていないかのようにユーザーのアカウントにデータ料金を請求することです。
つまり、Binge Onはかなりひどいサービスです…T-Mobileのお客様はデフォルトでBinge Onに加入していることになります。ただし、オプトアウトすることも可能です。WebブラウザからT-Mobileアカウントにログインし、こちらでオフにするオプションを見つけてください。
出典: EFF