苦戦するアップルのディスプレイメーカー、過去最悪の四半期を報告

苦戦するアップルのディスプレイメーカー、過去最悪の四半期を報告

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苦戦するアップルのディスプレイメーカー、過去最悪の四半期を報告
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iPhone XRテスト
ジャパンディスプレイはiPhone XRの液晶ディスプレイを製造している。
写真:Apple

苦戦を強いられているAppleのディスプレイメーカー、ジャパンディスプレイは金曜日、過去最大の四半期純損失を計上した。同社は2019年第2四半期に832億円(7億8600万ドル)の損失を計上した。

これは昨年同時期の17億円の損失よりはるかに悪い数字だ。

スマートフォン市場の減速は、ジャパンディスプレイ(そして他の多くのサプライヤー)に引き続き打撃を与えています。しかし、ジャパンディスプレイは他の多くのサプライヤーよりも大きな打撃を受けました。なぜなら、他社がOLEDへと移行する中、同社は主に液晶ディスプレイに固執していたからです。

iPhone XRの画面はジャパンディスプレイが製造しています。iPhone XRはAppleのベストセラー機種ですが、2018年に発売された3機種のうちの1つに過ぎません。Appleは2020年にiPhoneの全ラインナップをOLEDに切り替える可能性が高いため、液晶搭載端末の将来は暗い見通しです。現在、ジャパンディスプレイの売上高の60%はApple向けです。

Nikkei Asian Reviewのレポートによると、自動車業界向けの LCD パネルも最近打撃を受けたという。

前進への道

現在、ジャパンディスプレイは最大800億円規模の救済策を準備中であり、Appleも出資者として含まれる可能性がある。しかし、ジャパンディスプレイは本日予定していた記者会見を中止した。(同社によると、投資家らは様々な理由で来日できなかったとのことだ。)

Appleは、次期Apple Watch向けにジャパンディスプレイ(JDI)のOLEDディスプレイを受注した。経営難に陥っている同社がApple製品向けにOLEDディスプレイを供給するのは今回が初めてとなる。しかし、救済措置として想定される800億円という金額は、JDIの3ヶ月間の四半期損失額よりも少ないため、同社の将来については依然として不透明感が強い。