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写真:Ste Smith/Cult of Mac
アップルは、ノキア・ネットワークスの元最高顧客オペレーション責任者(CCO)をインド事業部長に採用したと、新たな報道が報じている。アシシュ・チョウダリー氏は1月からアップルのインド事業部長に就任し、同国におけるブランドの成長を目指している。
人口約13億3900万人のインドは、中国と米国に次いで最も急速に成長しているモバイル市場の一つだ。しかし、これまでのところ、Appleはインド市場への参入にほとんど失敗している。
チョウダリー氏はノキアに15年間在籍しています。同社は声明で、「チョウダリー氏は引き続きカスタマーオペレーションを率い、2018年末までノキアグループ・リーダーシップチームのメンバーとして留まります。その後、ノキアを離れ、他社でリーダーの地位に就く予定です」と述べています。
インドにおけるアップルの課題
ティム・クックCEOは以前、インドがAppleにとっての「次の中国」、つまり巨大な未開拓市場になる可能性を示唆していました。しかし、これは現実には起こりませんでした。実際、Appleはインド市場でのシェア拡大に苦戦しており、iPhoneのインド市場シェアはわずか2%程度です。2018年上半期、Appleはインドで100万台にも満たないiPhoneを販売したとされています。
今年の夏、アップルはインドにおける幹部チームのメンバー3名を解雇した。3名には、国内販売・流通責任者、法人チャネル・中堅市場事業責任者、そして通信キャリア販売責任者が含まれていた。その結果、アップルのインド販売チームは再編されると報じられていた。
Appleは、インドにアプリ開発センターを開設し、現地の開発者を育成することで市場シェアの拡大を図ってきました。また、インドでの公式Appleストアの開設も推進してきましたが、失敗に終わりました。さらに、iPhoneの現地生産も開始しました。
しかし、これまで小さな成功もあったものの、概ね悪いニュースが続いています。最近では、Appleは自社のプライバシーポリシーに違反しているのではないかと懸念していたアプリをめぐってインド政府と衝突しました。また、新たな輸入関税の導入により、インド市場で既に非常に高いiPhoneの価格をさらに引き上げざるを得なくなりました。
アシシュ・チョウダリーは事態を好転させることができるだろうか? 今後の展開を見守るしかない。とはいえ、厳しい戦いになりそうだ。
出典:エコノミック・タイムズ