- ニュース

ノキアと言えば、フィンランドの携帯電話大手ノキアとAppleの法廷闘争や双方の敵意といった話題に発展しがちです。しかし、フランスのノキア幹部は先日、少しばかり率直な発言で聴衆にこう語りました。「米国とEUではAppleはなくてはならない存在です。」
ノキアのセドリック・トーマス氏は、MIPCOMに集まったメディアコンテンツ開発者らに対し、ノキアはアジアとヨーロッパでは依然として主要プレーヤーであるものの、米国とEUではAppleがアプリ市場を支配していると述べた。実際、最近の調査では、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインにおけるiOS搭載デバイスのシェアは前年比5.3%増加したのに対し、ノキアのSymbianプラットフォームは同時期に14.4%減少した。フランスにおけるノキアのOviマーケットプレイスを率いるトーマス氏は、同社のストアのダウンロード数が現在1日あたり250万件に達していると強調したが、この数字はAppleのApp Storeから毎日ダウンロードされる1,660万件と比べると見劣りする。
この告白は、App Storeへの対応方法に関するプレゼンテーション中のスライドで行われたものだったが、ノキアの別の幹部が最近、iPhone 4でアップルが経験した問題を厳しく批判した発言を受けて、関係者を驚かせた。ノキアの年次イベント「ノキア・ワールド」で講演した市場担当副社長のニクラス・サヴァンダー氏は、同社のスマートフォンは「どんな持ち方をしても、毎日使い続けられる」と述べた。ノキアのタッチスクリーン式スマートフォンN8は、賛否両論の評価を受けている。
ノキアがかつて安全だと考えていた分野でのアップルの存在感の高まりを受け、同社は最近、イメージ刷新を決意し、複数の幹部の辞任を受け入れた。長年CEOを務めたノキアのCEOは、マイクロソフトの元幹部に交代した。ノキアの会長は、この動きを「会社の再生を加速させる」ための措置と表現した。
アップルは優位に立っていると認識したのか、法廷闘争を欧州にも持ち込み、英国でノキアを相手取って特許侵害訴訟を起こした。
[出典: AppleInsider、モバイルエンターテイメント]