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写真:ティム・クック/Weibo
中国は近年、特に米中貿易摩擦において、Appleの不安定化の最大の原因の一つとなってきました。しかし、昨日のAppleの決算説明会でティム・クック氏が指摘したように、状況は落ち着き始めているかもしれません。
クック氏がアップルの将来最大の顧客になると発言した国に関しては、これは朗報だ。
Appleは第4四半期決算で、中国での純売上高が111億3000万ドルだったと報告しました。これは前四半期比2.4%の減少です。決して良い数字とは言えませんが、6月期の4.1%減と比べると減少幅は縮小しています。さらに、3月期の21.5%減と比べるとかなり縮小しています。つまり、Appleの中国での売上高減少は鈍化しつつあるようです。不確実性は株主の不安を煽る要因となるため、これは非常にプラス材料と言えるでしょう。
決算説明会でクック氏は、中国における貿易摩擦は最近と比べて「緩和している」と述べた。また、中国国内で製品が「非常に好評」を得ていることにも言及した。
中国では状況が安定(そして成長)している
「中国ではiPhoneだけが全てではないとも言えます」とクック氏は続けた。「サービス分野は2桁成長を遂げました。この四半期にはゲーム機の承認件数も増加し始めました。というか、主要なゲーム機の承認件数が増えたと言うべきでしょうか。重要なのは量ではなく、どのゲーム機が承認されたかです。その点は実感しています。また、ウェアラブル端末もそうですが、企業レベルで非常に好調です。中国ではさらに好調です。多くのプラス材料があります。」
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は顧客向けのメモの中でこう書いている。
「iPhoneの面で重要なのは、中国が当社および市場の予想を大きく上回り、この地域で成長を示す軌道に乗っていることです。この地域は引き続き投資家の注目点であり、この主要地域は今後12~18か月間のiPhoneのアップグレードの約20%を占めます。」
中国において、Appleを悩ませる可能性のある予測不能な要因は依然として数多く存在します。香港で進行中の抗議活動のような問題は、同国で事業を展開する米国企業にとって依然として頭痛の種となっています。さらに、Appleが中国のiCloudデータを現地企業に保管するよう求めるなど、Appleのプライバシー第一主義にも疑問が投げかけられています。
それでも、これはAppleにとって全体的に良いニュースです。この傾向が続くかどうかは、次の四半期まで待たなければなりません。
出典:CNBC