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写真:Foxconn
大手iPhoneメーカーのフォックスコンは、アップルから巨額の現金を得る可能性を秘めた台湾の半導体企業の株式を確保できなかった。
フォックスコンはシリコンウェア・プレシジョン・インダストリーズ(SPIL)の株式を買収し、株式交換を提案していた。これによりフォックスコンは同社の筆頭株主となるはずだった。
フォックスコンにとって残念なことに、この提案は木曜日にSPILの取締役会によって却下された。同取締役会はフォックスコンが「株式交換の必要性について説得力のある主張をしていない」と主張した。
SPILは現在Appleのサプライヤーリストに載っていないが、Foxconnは同社と提携してApple向けシステムインパッケージ(SiP)チップの開発を希望していた。株式交換提案にはSPIL取締役会の3分の2の賛成が必要だったが、実際には半数弱しか賛成されなかった。
投票数の内訳は、46.6%が提案を支持し、32%が反対、21%が棄権した。提案が可決されていれば、フォックスコンは新株発行を通じて同社の株式21.2%を保有することになる。一方、SPILはフォックスコン傘下の鴻海(ホンハイ)子会社の株式2.2%を取得することになる。
昨日お伝えしたように、この話には目に見える以上の裏話があります。フォックスコンのライバル企業であるアドバンスト・セミコンダクタ・エンジニアリング(AES)もアップルの事業参入を目指しており、木曜日の株主総会に先立ちSPILの株主に書簡を送り、株式交換に反対票を投じるよう要請しました。
報道によると、Foxconn は将来の Apple 製品の製造に向けて、SPIL との SiP 事業に参入する別の方法を見つけるために計画段階に戻る予定だという。
これらの競合企業のうち、ティム・クックに素敵なマフィンのバスケットを送ることを考えた企業はないのだろうか?
出典:ブルームバーグ