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写真:Ted Eytan/Flickr CC
イスラエルに初の公式小売店をオープンするというアップルの計画は問題に直面しているようだ。
新たな報道によれば、アップルと、予定地の不動産開発業者およびショッピングモール所有者との間の交渉は金銭的条件をめぐって決裂したという。
アップルは、イスラエルで最も高い超高層ビルであるテルアビブの高級住宅街、サロナ・アズリエリ・タワーに店舗を開設したいとされていたようだ。61階建てのこのタワーは2017年に開業した。このタワーには、フェイスブック、アマゾン、ドロップボックスといった他のテック大手企業が賃借しているオフィススペースも含まれている。
残念ながら、地元のAppleファンにとっては代替案も用意されていないようだ。イスラエルで最も長い歴史を持つ新聞「ハアレツ」は次のように報じている。
「過去1、2年にわたりイスラエルでの公式ストア開設の可能性を検討してきたが、マーケティングや在庫費用の支援など条件を満たすショッピングモールのオーナーが現れなかったため、アップルは計画を断念したと、匿名を条件に希望した業界関係者が過去に語っていた。」
同社はテルアビブのロスチャイルド大通りとエルサレムのマルチャモールへの出店も検討していた。報道からは、アップルが提示した具体的な条件が何であったかは不明だ。もしかしたら、賃料の不一致といった些細な問題だったのかもしれない。
イスラエルのApple
Appleはまだイスラエルに小売店をオープンしていないが、イスラエルとAppleとのつながりは確かにある。
Appleは長年にわたり、イスラエルのスタートアップ企業を複数買収してきました。2011年にはフラッシュメモリメーカーのAnobitを買収しました。2013年には3Dセンサー企業のPrimeSenseを、2015年にはLinXを買収しました。昨年は、ユーザー認証用の顔認識技術を開発するイスラエルのスタートアップ企業RealFaceを買収しました。この技術が、iPhone XのFace ID(あるいは少なくともその技術の一部)の基盤となった可能性があります。
イスラエルは、Appleにとって米国以外では最大の研究開発センターの所在地でもあります。イスラエルのヘルツリーヤにある同社のオフィスは、同国の活気あるテクノロジー業界への参入を容易にしています。
2015年、ティム・クックはイスラエルを訪問し、レウベン・リブリン大統領と会談しました。当時、クックはイスラエルを「米国の同盟国」であり「ビジネスを行う場所」として愛していると語りました。