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写真:Apple
ロイター通信は月曜日、アップルは開発者にアプリ審査プロセスへの異議申し立てを認めるとともに、軽微な規則違反を理由にバグ修正をブロックする現在の慣行を廃止すると報じた。
Appleは、開発者が裁定に対して異議を申し立てるための仕組みの詳細をまだ明らかにしておらず、Appleの広報担当者もコメントを控えている。しかし、この機能は近々導入される予定だ。
Appleは月曜日のWWDC基調講演では言及しなかったものの、App Storeは現在、様々な苦情に直面している。先週、欧州連合(EU)はApp Storeに対する公式の独占禁止法調査を開始した。同時に、新たに立ち上げられたメールサービスHeyの開発者らも、AppleがApp Storeにおける地位を乱用しているとして声を上げた。Heyの開発者の1人は、AppleがApp Storeでサブスクリプション販売を開始しなければHeyのアプリを削除すると脅迫し、「ギャング」のように振舞っていると非難した。Heyは年間99ドルのサービスのサブスクリプションをウェブサイトで販売しており、iOSアプリでは既存会員向けのサインインページを提供しているだけだった。
マイクロソフト社長のブラッド・スミス氏は最近、アップルがアプリ売上の30%を徴収していることを非難する声に加わった。スミス氏は、同様のビジネスモデルは、2000年代初頭の米国対マイクロソフト社の独占禁止法訴訟につながった違反行為よりもはるかに競争を阻害するものだと述べた。
App Storeのルール論争
Appleの厳格だが往々にして不透明なApp Storeのルールは、長らく一部の開発者の悩みの種となってきました。App Storeで何が許可され、何が許可されないかを厳しく管理するというAppleの決定は、当初から批判にさらされてきました。Appleは、顧客に高品質な体験を提供するためだと説明しています。しかし、一部の開発者は、App Storeのルール適用におけるAppleの一貫性のない主観的なアプローチを批判しています。場合によっては、このアプローチが原因でアプリが承認されないこともあります。また、アプリのより大きな問題のために、Appleがバグ修正アップデートの承認を遅らせることもあります。
「彼らが何かにフラグを立て、私たちが修正を加えると、彼らは違うものにフラグを立てるのです」と、電子メールマーケティングソフトウェア会社AWeberのCEO、トム・クルツァー氏はロイター通信に語った。
Appleの最新の変更が、今後Appleにとってより好ましい結果をもたらすかどうかはまだ分からない。なぜなら、App Storeの運営方法は今のところAppleにとって頭の痛い問題となっているからだ。