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写真:Mathieu Turle/Unsplash CC
サムスンは、年間500億ドル規模のサービス事業を立ち上げることで、アップルのサービス分野での成功を模倣したいと考えている。これにより、同社はスマートフォン販売の落ち込みをサブスクリプション販売で補うことができるだろう。
サムスンの上級幹部は、過去4年間ソフトウェアに多額の投資を行っており、同社はこれを「有意義な顧客体験」に変えるために取り組んでいると語った。
アナリストは、サムスンのスマートフォン出荷台数は近い将来、わずか1~2%の増加にとどまると予測している。そのため、同社は顧客からのサブスクリプション収入で事業成長を維持したいと考えている。
「新たな技術の波が押し寄せています」とサムスン幹部はフィナンシャル・タイムズ紙に語った。これらには「クラウドベースのサービス提供、高度な接続性、5Gによる高速大規模接続、そして[人工知能]」が含まれる。同社は、2014年に買収したスマートホーム・プラットフォーム「SmartThings」の10億人の顧客アカウントを基盤に、さらなる成長を目指している。
「まず、人々に使ってもらえる良い製品を作る必要があります。それから規模を拡大し、そして利益を上げていくのです」と、匿名のサムスン幹部は述べた。「よくある間違いですが、その逆ではありません。ですから、規模拡大のタイムフレームは今後2~3年であり、その間にサービスイノベーションの機会が生まれると考えています。」
サムスンの可能なサービス
一つの可能性として、サムスンが自社製品を使った取引から一定の割合を得る収益分配モデルが挙げられます。例えば、マスターカードとサムスンの間では、顧客がサムスンの冷蔵庫から食料品を注文できる契約が既に締結されています。
サムスンは、Apple PayのライバルであるSamsung Payを通じて、モバイル決済などの分野にも進出しています。Appleのビジネスモデルに倣い、今後数年間でSamsung Music、Samsung Card、Samsung Arcade、SamsungオリジナルTV番組などが登場するかどうかは興味深いところです。
最近の報道によると、Appleは現在、大規模なサービスバンドルの導入を検討しているという。この「Apple Prime」のようなサービスは、複数のAppleサブスクリプションを一つの月額プランで提供するものとなる。
出典:フィナンシャル・タイムズ