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あるアナリストによる2010年の予測によれば、AppleのApp Storeは来年30万本の大台に到達し、iPhoneとiPod touchで利用できるアプリケーションの数が3倍になるという。App Storeの継続的な成長は、アナリスト会社IDCがPCからモバイル機器への「プラットフォームシフト」と見ているものの先端にある。
「2010年末までに少なくとも30万種類のiPhoneアプリケーションが登場すると予測しています」とアナリストのフランク・ジェンス氏は述べている。消費者や企業が最も頻繁に利用するアプリケーションとしてiPhoneを選ぶため、新しいアプリケーションの多くは企業から提供されることになるだろう。
ゲンス氏は、来年のアップルタブレットの導入は「考えるまでもない」と述べた。
「iPhone/Touchを大型化することには大きな魅力がある。人々は既にこれらのデバイスで様々なアプリケーションやアクティビティを利用しているが、より大きな画面があれば喜んで利用するだろう」とジェンス氏は記している。また、このようなデバイスで書籍、雑誌、新聞を読む機能は「Kindleのシェアを大きく奪う」とも同氏は指摘する。
しかし、GoogleのAndroidも、Appleの長年のライバルであるMicrosoftも、これらの変更に動じないとは考えにくい。IDCのアナリストは、Androidは7万5000ものアプリを擁し、iPhoneの「強力な競合」になると予測している。(ただし、Android開発者は、様々な携帯電話で動作するアプリの開発に困難を経験する可能性がある。)同様に、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くMicrosoftも、待望のiPadタブレットを発表する際に、追い上げを図るだろう。
アナリストは、これまで従来型のPCの影に隠れてきたモバイルデバイスにとって、2010年は「転換期」となる年だと述べている。iPhoneなどのモバイルデバイスは、「もはやPCに従属するものではなく、開発者とユーザー双方にとって主要なクライアントプラットフォームとして見られるようになる」とジェンス氏は予測している。
彼は、モバイルデバイスはインターネットへのアクセス数、開発者のフォロワー数、アプリケーション数、そしてユーザー数においてPCを上回るだろうと述べた。IDCは2010年に3億台のPCが販売されると予測している。しかし、同アナリストは、モバイルデバイスの重要性の高まりに適応できない企業は消滅する可能性があると警告している。
[AppleInsiderおよび9to5Mac経由]