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写真:Apple
終わりのない遅延により、Apple はアイルランドのゴールウェイ州に巨大なデータセンターを建設する計画を断念せざるを得なくなったが、その影響は今も続いている。
ゴールウェイの最高裁判所は3月に開廷し、独立計画機関であるアン・ボルド・プレナラが提案された9億6000万ドルのアップル開発計画の最初の部分を承認したことで「法的義務に違反した」かどうかに関する控訴を審理する予定だ。
この論争は、Appleが2016年8月に取得した当初の許可にまつわるものです。これにより、同社は当該地域におけるデータホールと関連する送電網接続の開発計画を進めることができました。しかし、Appleの提案による環境影響を取締役会がどの程度評価する義務があるかについては、意見の相違があったようです。
アイリッシュ・タイムズ紙は次のように報じている。
「開発予定地の近くに住むシネイド・フィッツパトリック氏とアセンリー在住のアラン・デイリー氏は、委員会が同社の提案をどのように扱ったかに関する異議申し立てを高等裁判所が棄却したことに対し控訴している。」
3月の審理に基づいて、裁判所はこれがEUに付託する必要がある欧州法の問題であるかどうかを判断することになる。
アップルの不運なデータセンター
アイルランドのデータセンターはヨーロッパ最大規模となり、300人の臨時建設雇用と50人の常勤技術職を創出する予定でした。Apple Music、App Store、メッセージ、マップ、Siriの基盤となることが想定されていました。
しかし、当初から反対意見が出されました。データセンターに必要な電力量や、近隣の森林に生息する保護種であるコウモリやアナグマへの影響など、様々な批判がありました。
必要な許可を待つのにうんざりしたAppleは、今年初めに計画を断念した。「数年前、アセンリーにデータセンターを建設する申請をしました」と同社は声明で述べた。「最善の努力を払ったにもかかわらず、承認プロセスの遅延により、別の計画を立てざるを得なくなり、データセンターの建設を進めることができません。」Appleは、今回の決定が「アイルランドにおける将来のプロジェクトへの熱意」に影響を与えることはないと述べた。
本日の報道によると、Apple はプロジェクトを再開する予定はないが、裁判所の決定は今後の同様のデータセンター開発の検討に影響を及ぼす可能性が高いとのことだ。