アップル対クアルコムの法廷闘争、決着の兆しなし

アップル対クアルコムの法廷闘争、決着の兆しなし

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アップル対クアルコムの法廷闘争、決着の兆しなし
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クアルコムの特許
クアルコムはアップルにとって最大の法的敵となった。
写真:クアルコム

アップルはクアルコムとの広範囲にわたる法廷闘争で和解に至る努力を全くしていない。

iPhoneメーカーのAppleは長年、Qualcomm製の無線チップを自社製品に搭載してきたが、最近、Appleのロイヤルティ支払い額をめぐって両社が対立し始めた。QualcommはAppleが70億ドルの追加支払いを求めており、1セントでも争う羽目になりそうだ。

アップルの情報筋はロイター通信に対し、同社はクアルコムとの和解に向けていかなるレベルの協議も行っていないと語ったとされる。

「当社とクアルコムの間では、全く有意義な協議が行われておらず、和解の見通しも立っていません」と関係者はロイター通信に語った。「現在、裁判に向けて準備を進めています。」

アップル対クアルコム

両社の訴訟は来年開始される予定だ。この訴訟に関連して、世界中で複数の関連訴訟が提起されている。クアルコムは、iPhone Xの全製品の米国への輸入禁止を要請したが、却下された。

クアルコムはiPhone向けチップ事業の一部をインテルに奪われました。AppleはiPhone XSとiPhone XS Maxにインテルのモデムを搭載しています。また、2020年のiPhoneにもインテルの5Gモデムを搭載する予定とされています。

7月、クアルコムのCEOであるスティーブ・モレンコフ氏は投資家に対し、アップルとクアルコムが訴訟解決に向けて協議中であると述べた。しかし、その協議は完全に決裂したようだ。

Appleは2017年1月にクアルコムを提訴し、10億ドルのリベート支払いを主張しました。その後、Appleは自社が使用していたクアルコム製モデムに対するロイヤルティの支払いを差し控えることを決定しました。クアルコムもこれに続き、一連の訴訟を起こしました。

最近では、クアルコムがAppleが自社のチップ技術を盗み、Intelに渡したと主張している。具体的には、Appleが機密情報と企業秘密の「膨大な量」を盗み出し、それをQualcommの最大のライバル企業の一つが製造するチップの性能向上に利用したと主張している。