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本日開催されたD10カンファレンスで、Apple CEOのティム・クック氏は、同社が巻き込まれている数々の特許争いについて語った。特許は「面倒なもの」だと断言したクック氏は、スティーブ・ジョブズ氏の「我々は、人々が自分たちで製品を開発し、我々を騙すようなことは望んでいない」という言葉に同調した。
クック氏は特許を、画家が絵を描くことに例えた。「私たちは、全エネルギーと全神経を注いで絵を完成させ、他人に自分の名前を刻ませることはできません。」Appleは「世界のための開発者」になりたいわけではない。
クック氏によると、特許制度は深刻な欠陥を抱えている。3Gネットワークへの接続機能のような標準必須特許をめぐって、誰も訴えられるべきではない。「Appleは、自社が保有する標準必須特許をめぐって訴訟を起こしたことはありません。なぜなら、そのような行為は根本的に間違っていると考えているからです。」
「ちょっとおかしな話になってきましたね」とクック氏は言った。「イノベーションを止めるわけではありませんが、経費がかかります。こんな経費は存在してほしくないくらいです。」
Appleは、複数の特許侵害を理由に、SamsungやHTCを含む多くの企業を依然として提訴している。Cook氏とSamsungのCEOは最近、和解について協議するために会談したが、Cook氏は本日のインタビューでその会談の結果を明らかにしなかった。
出典: AllThingsD