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写真:Ed Hardy/Cult of Mac
先日リリースされたiOS 12のベータ版では、iPhoneが1時間使用されなかった場合、Lightningポートが部分的に無効化されるように設定できます。これは明らかに、法執行機関が使用するロック解除ツールを無効化しようとする試みです。
全国の警察がGrayKeyと呼ばれるツールを導入しています。iPhoneのLightning ポートに接続すると、正しいパスコードが見つかるまで何千ものパスコードを瞬時に入力できます。Lightningポートを無効化すれば、このツールは使用できなくなります。
GrayshiftのGrayKeyだけではありません。イスラエルのCellebrite社も同様の方法でLightningポート経由でiPhoneのロックを解除していると報じられています。
全米の法執行機関は、犯罪捜査に関わるロックされた携帯電話のデータにアクセスするために、両方の方法を採用しています。Appleは顧客のプライバシーを最優先に考え、こうした取り組みに抵抗しています。
Lightningポート経由でのiPhoneのロック解除を防ぐ
iOS 11.3の初期ベータ版には、「USB制限モード」と呼ばれる機能があり、1週間後にLightningポートが部分的にオフになりました。しかし、これは最終版には採用されませんでした。
iOS 12の最初のベータ版で、新しい名前で復活しました。そして、はるかに強力になっています。
Touch IDとパスコードの設定ページには、USBアクセサリの切り替えボタンがあります。Appleの説明によると、これをオンにすると、「iPhoneがロックされてから1時間以上経過すると、iPhoneのロックが解除され、USBアクセサリを接続できるようになります」とのことです。
このトグルをオフにすると、iPhoneのLightningポートは1時間後にアクセサリに反応しなくなります。iPhoneロック解除ツールなどのアクセサリも反応しません。
この設定ではLightningポート経由の充電は引き続き可能となるため、オンにしてもデバイスの日常的な使用には影響はありません。ただし、これを有効にすると、既知のあらゆる「ブルートフォース」iPhoneロック解除ツールが無効になります。
もちろん、GrayshiftとCellebriteがそれを回避する方法を見つけない限りは。それは常に可能です。
この機能は、iOS 12 の正式リリースまで残らない可能性もあります。この機能は以前にも iOS ベータ版で提供され、その後削除されたことがあります。
Appleは今朝、世界開発者会議(WWDC)でiOS 12の最初のベータ版をリリースしました。今回のセキュリティ調整をはるかに超える新機能が満載です。