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追記:この記事で言及されているMITの設計チームは、Apple IIではなく、同じプロセッサチップを搭載した任天堂のエンターテインメントシステムをベースに設計しています。この誤りは、当初、この記事のリンク先であるボストン・ヘラルド紙の記事で報じられました。ご指摘いただいたボルティモア・サン紙のDavid Zeiler氏に感謝いたします。
米国の大学院生デレク・ロマスさんは、今月のMIT国際開発デザインサミットでApple IIの愛好家を集め、「私が育った頃のようなApple IIコンピュータラボを第三世界の学校に提供する」ことを計画している。
ロマス氏、ジェシー・オースティン=ブレネマン氏、そして他のデザイナーたちは、MITのニコラス・ネグロポンテ氏が現在開発中のコンピューターよりもはるかに安価で、第三世界の住民が購入できるコンピューターの開発を目指している。ネグロポンテ氏は2005年から、第三世界の子供たちに100ドルのノートパソコンを提供する活動に取り組んでいる。「私たちは、このモデルが発展途上国の人々の経済機会を拡大できると考えています」とロマス氏は語る。「タイピングの仕方さえ分かれば、1日1ドルではなく1時間1ドル稼げるようになるかもしれません。」
ロマス氏は昨夏、インドでのインターンシップ中に、子供たちが家庭用テレビに繋いだ安価なキーボードと任天堂風のゲーム機で簡単なゲームを遊んでいるのを目にし、1980年代の技術をアップグレードするというアイデアを思いついた。マサチューセッツ工科大学(MIT)のシンポジウムに出席したロマス氏をはじめとする関係者は、古いApple IIコンピューターをベースにしたシステムに、基本的なウェブアクセス機能などを追加し、アップグレードできるよう、プログラマーの協力を得たいと考えている。
MITの6人からなるチームは、改良されたプログラムの作成と、携帯電話からウェブへの接続に取り組んでいます。また、現在のデバイスには搭載されていないメモリチップを追加することで、ユーザーが独自のプログラムを作成して保存できるようにしたいと考えています。「子供たちに幼い頃からキーボード、タイピング、マウスの使い方を学ばせることができる、非常に優れた教育ツールを開発できると考えています」と、MIT卒業生で機械工学を専攻する25歳のオースティン=ブレネマン氏は述べています。
ボストン・ヘラルド紙より