KickstarterプロジェクトはiOSアプリをAndroidとWindowsデバイスに移植したいと考えているが、実現は難しい

KickstarterプロジェクトはiOSアプリをAndroidとWindowsデバイスに移植したいと考えているが、実現は難しい

  • Oligur
  • 0
  • vyzf
KickstarterプロジェクトはiOSアプリをAndroidとWindowsデバイスに移植したいと考えているが、実現は難しい
  • ニュース
iEmu-kickstarter-iOS-エミュレータ

iEmuは、iPhone初の脱獄を開発したクリス・ウェイド氏と彼のチームによるKickstarterプロジェクトで、Android、Mac、Windowsデバイス上でiOSアプリケーションをエミュレートすることを目指しています。しかし、本当に可能なのでしょうか?

このプロジェクトはオープンソースのQEMUエミュレータ上に構築されていますが、TechCrunchによると、容易なものではないとのことです。チームは現行のiPhone 4に搭載されているApple A4チップをエミュレートする方法を見つける(既に実現したと主張)だけでなく、GPU、USBコントローラー、マルチタッチコントローラー、メモリ、オーディオシステム、そしてBluetoothやGPSといった二次コンポーネントなど、iPhoneの様々なコンポーネントのエミュレーションも行っています。

決して簡単な道のりではありません。だからこそ、クリスはプロジェクトを支援するために2万ドルの資金調達を目指しています。この資金は、3ヶ月以上の生活費に加え、ホスティング費用やKickstarterリワードの制作・配送費用に充てられます。

もちろん、Apple はすでに独自の iOS エミュレーターを作成していますが、残念ながら Mac でしか動作しません...また、TechCrunch が指摘した別の問題もあります。

AppleのiOSテストシステムは 、エミュレーションではなくシミュレーション です。iOSのように見え、iOSのように動作しますが、Appleのシミュレーターは 実際には iOSの仮想化バージョンを実行しているわけではありません。これは、世界の99.9%の人々(そしてiOS開発者の大多数でさえ)にとっては些細な違いですが、ごく一部の人々(例えばシステムの欠陥を探すセキュリティエンジニアなど)にとっては、非常に大きな違いとなります。

クリスと彼のチームが2万ドルを調達し、それらのコンポーネントを全てエミュレートする方法を解明すれば、iOSアプリを他のプラットフォームに移植する戦いは依然として厳しいものとなるでしょう。特にAppleの法務部門がこの件を知った場合はなおさらです。しかし、このアイデアは確かに私たちをワクワクさせます。