
マックワールドで、スティーブ・ジョブズはニューヨーク・タイムズ紙に対し、米国人がもはや本を読まなくなったため、アップルはアマゾンのキンドルのような電子書籍リーダーは作らないと語った。彼は具体的な数字を挙げ、米国人の40%が年間1冊かそれ以下しか本を読まないと述べた。ジョブズは、11月に全米芸術基金が発表した報告書「読むべきか、読まざるべきか」に言及していたのかもしれない。この報告書では、18~24歳のほぼ50%が娯楽目的で全く本を読まないと 結論づけている。読書傾向に関する最も包括的な調査と評されるこの報告書によると、15~24歳の米国人は1日2時間テレビを見ているが、読書に費やす時間はわずか7~10分だという。これには学校や大学のための読書も含まれる。「データが物語るのは単純かつ一貫しており、憂慮すべきことだ」と全米芸術基金のダナ・ジョイア会長は述べている。読書の衰退は社会的、経済的、市民的に多大な影響を及ぼしており、テレビやインターネットの台頭と時を同じくしていると全米芸術基金は述べている。