アップルのチップメーカー、iPhoneとMacの生産ラインでガス汚染に悩まされる

ニュース

Appleシリコン — TSMCはApple向けにApple Siliconチップを製造している。
*写真：Apple*

AppleのAシリーズチップとApple Siliconチップの両方を製造しているチップメーカーTSMCは、生産ラインでガス漏れが発生したと発表した。この事故により、次期iPhoneやMacに使用される最先端のチップ製造工場を含む、一部のチップ生産に影響が出ている。

TSMCは「生産品質に問題がないことを保証するため、現在、厳格なフォローアップ作業を実施している」と述べた。ロイター通信に対し、TSMCは今回の件が事業に「重大な影響」を与えるとは予想していないと述べた。

「半導体製造工程で使用されるガスの汚染」の影響を受けた生産ラインは台湾南部にある。

TSMC（台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー）は、世界最大の受託半導体メーカーです。AppleはTSMCの最大かつ最も有名な顧客です。両社は長年にわたり協力関係を築いてきました。

最先端の半導体技術と高品質で洗練された生産体制を背景に、両社間の関係は概ね良好なものでしたが、長年にわたりいくつかの問題も発生しました。2018年には、TSMCの工場で使用されている製造装置とコンピューターがコンピューターウイルスに感染しました。また、TSMCは以前、研究開発の秘密をライバルの半導体メーカーに漏洩し、追い上げを許したとして、元従業員を提訴しています。

TSMCは最近、台湾で新工場の建設許可を取得しました。この工場は、将来のデバイス向け次世代2ナノメートルチップの製造に専念する予定です。

出典：ロイター