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写真:アップル
今年はAppleの新製品発表が停滞しており、Apple最大の製造パートナーであるFoxconnもその影響を感じ始めている。今年の売上高は目標の15%増に対し、12.6%減となっている。Foxconnはこれに対応し、2012年の売上高1,000億ドルのうち60%を占めるAppleへの依存を大幅に減らそうとしている。
ロイター通信は次のように報じている。
サムスン電子との激しい競争に直面しアップルの成長が鈍化する中、鴻海は利益率の高い事業への多角化に熱心だったが、一連の取り組みは焦点が定まっていないとの批判にさらされている。
同社はこれらの事業の発展を支援するため、台湾全土で現在台湾にいる6,000人のエンジニアに加え、5,000人から10,000人のエンジニアを雇用する計画だと、同社の年次株主総会で会長のテリー・ゴウ氏が語った。
同氏は、研究開発、ソフトウェア、特許権が焦点になると述べ、鴻海は保有する特許の数で世界第8位の企業だと付け加えた。
言い換えれば、フォックスコンとその親会社である鴻海は、リスクを分散し、製造技術だけでなく、技術の開発と他社へのライセンス供与に特化しようとしているのだ。
もちろん、年末までにAppleの新製品が次々と発売される予定だ。iPhone 5S、廉価版iPhone、iPad 5、iPad mini 2などが含まれる。しかし、これらの製品でさえ、Foxconnの利益不足を15%の成長予測に繋げることができるだろうか?Appleにとって今年は過渡期だったが、その過渡期は間もなく終焉を迎える。
出典:ロイター