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写真:Kon Karampelas/Unsplash CC
オーストラリアの独占禁止法競争監視機関は、Appleが先に行動を起こさなければ、介入してApp Storeを規制する必要があるかもしれないと述べている。
オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は、AppleとGoogleを含むアプリストア運営者に対し、開発者がそれぞれのアプリストア外で決済を受け付けることを許可するよう求めている。これにより、両社は、自社のオンラインストアでアプリが販売されているすべてのアプリ関連購入から手数料を徴収することがなくなる。
これが、Appleとフォートナイトの開発元であるEpic Gamesとの現在の対立の核心です。2020年8月、Epic GamesはユーザーがApp Storeを迂回してフォートナイトのアプリ内課金を購入できる手段を開発しました。これにより、Epic GamesはAppleがApp Store経由で要求する30%の手数料を支払う必要がなくなりました。その後、AppleはEpic Gamesを利用規約違反で訴え、 フォートナイトをApp Storeから排除しました。現在、両社は法廷闘争を繰り広げています。
さらに、ACCCは、GoogleとAppleが収集するアプリデータを他の業務から分離することを求めています。また、プリインストールアプリやデフォルトアプリの変更や削除をユーザーが行えるようにする必要があるとも述べています。
「私たちは、行動が必要な分野をいくつか特定し、特に懸念される分野に対処するための潜在的な対策を提案しました」と、ACCCのロッド・シムズ委員長は述べた。「AppleとGoogle自身にとっても、アプリ開発者と消費者にとっての成果を向上させるための措置を講じる絶好の機会が開かれているのです。」
App Storeの調査
オーストラリアは、App Storeに問題を抱える最初の国ではありません。昨年夏、米国で行われた大手IT企業に関する公聴会でも、この問題は精査されました。オランダでは、独占禁止法捜査官が「数年にわたる」この問題の捜査を終えようとしています。オランダは、この問題について判決を下す最初の国になる可能性があります。一方、火曜日には、EUがこの件に関して発表を行う予定であると報じられました。
オーストラリアは、AppleとGoogleによる有利な検索契約にも注目していると報じられている。これはACCCが解決すべき新たな問題となる可能性がある。
出典:ロイター