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iPadはAmazonにとって最高の出来事となるだろうか?Appleのタブレット端末がシアトルを拠点とする電子書籍リーダーであるAmazonにどのような影響を与えるかについては激しい議論が交わされているが、金曜日の報道によると、AmazonはiPadから実際に利益を得る可能性があるという。iPadの方がより柔軟なプラットフォームであるという意見が広く支持されているにもかかわらず、AmazonはiPadユーザーにAppleよりも多くの電子書籍を販売できる可能性がある。
「iPadを購入する人は、約90%の確率でAmazonで書籍も購入している」と、フォレスターのアナリスト、ジェームズ・マクイビー氏はウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った。カリフォルニア州クパティーノに本社を置くAppleは、iPodやiPhoneの発売当初はiTunesとApp Storeをプリインストールしていたが、iPadの購入者はAppleのiBooksをインストールするか、AmazonのKindleアプリなどの他の電子書籍アプリをインストールするかを選択できる。
報告書によると、Amazonにとってもう一つの潜在的な強みは、オンライン小売業者が出版業界と電子書籍購入者の両方と築いてきた既存の繋がりだ。音楽・映像業界は長年、iTunesに保存されている数百万ものクレジットカードアカウントを活用できるAppleの能力を高く評価してきた。Amazonは電子書籍でも同様の強みを持っており、他にも多くの強みを持っている。AppleはiPadを発売する際に5つの出版社から6万タイトルの電子書籍を提供する予定だが、Amazonは45万タイトルの電子書籍を販売するだけでなく、著作権切れの無料版を180万冊提供できる。
iPadの影響についてCEO間で様々な議論が交わされているものの、電子書籍ユーザーがAppleのプラットフォームとAmazonの体験を選択するにつれ、iPadとKindleは同盟関係を築く可能性もある。しかし、Appleが将来のiPadにiBooksをプリインストールし始めれば、この理想的なイメージは崩れ去る可能性がある。そうなれば、iPadはAppleが別のメディア分野で優位に立つための、しばしば言及される3本目の柱となるだろう。
[ウォール・ストリート・ジャーナル経由]