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スマートフォンとタブレット市場で大打撃を受けたリサーチ・イン・モーション(RIM)は、今や中核の法人顧客を維持しようと奮闘している。同社の戦略は、AppleとAndroidに敗北を認め、ライバルの勝利をオンタリオ州ウォータールーに拠点を置くRIMに留まる理由として売り込むことだ。
RIMは今朝の声明で、Mobile Fusion BlackBerry Enterprise Serverソフトウェアが、BlackBerryに加え、iPhoneやGoogleのAndroidソフトウェア搭載スマートフォンのモバイルデバイス管理を「統合」すると発表した。RIMのエンタープライズ製品管理担当副社長はロイター通信に対し、同社は企業向けモバイルデバイスセキュリティの「デファクトプラットフォーム」を目指していると語った。
Mobile Fusion を使用すると、企業は Apple の iPhone や iPad、Android や RIM デバイスなど、さまざまなモバイル デバイスで許可されるパスワード、アプリ、ソフトウェアに関するルールを設定できます。
アラン・パネジック氏は、RIMはiOSおよびAndroid製品が既に提供しているセキュリティを回避するつもりはなく、「いかなる形であれ、セキュリティを阻害することはない」と明言した。アナリストたちは、RIMのBlackBerryデバイスへの関心を高めるには、今回の動きは遅すぎると見ている。
「BlackBerry Enterprise Serverの廃止を検討していた企業の潮流を食い止めるのに役立つだろうが、携帯電話の売上増加にはつながらないだろう」とガートナーのアナリスト、フィリップ・レッドマン氏は述べた。かつては企業のオフィスで当たり前に見られたBlackBerryだが、最近の調査によると、徐々にiPhoneに取って代わられつつある。Good Technologyの調査によると、企業は「明らかにApple製品を好む」という。これはRIMの世界を揺るがす変化の最前線と言えるかもしれない。
RIMの共同CEO、マイク・ラズリディス氏とジム・バルシリー氏が、怒れる投資家たちによって追放寸前まで追い込まれた後、同社は2,000人の従業員を削減した。PlayBookタブレットの出荷台数が前四半期でわずか20万台にとどまったため、RIMの利益は47%減少した。同社はこのタブレットを「アマチュア時代の終焉」と大々的に宣伝していた。かつてはビジネス市場で確固たる地位を築いていた同社は、5月から8月にかけて米国市場シェアが19.7%に低下した。