アマゾンの秘密チームがアップルの健康増進策に対抗したい

アマゾンの秘密チームがアップルの健康増進策に対抗したい

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アマゾンの秘密チームがアップルの健康増進策に対抗したい
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アップルヘルス
アマゾンはアップルのヘルスケア戦略に追随したい考えだ。
写真:グラハム・バウアー/Cult of Mac

アマゾンは、アップルと競合できる新たな健康技術の開発に取り組んでいる秘密チームを抱えている。

この小売大手は、電子医療記録、遠隔医療、Amazon Echoのようなデバイス向けの新しい健康アプリの開発に取り組んでいると言われている。

アップルは、共同創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が2011年に亡くなって以来、健康分野に力を入れてきた。アップルのアナリスト、ティム・バジャリン氏によると、すい臓がんと診断された後のジョブズ氏のヘルスケア体験が、アップルウォッチとその健康追跡機能のインスピレーションになったという。

Apple は現在、医療データを記録するための iOS 向けヘルスケア アプリと、開発者がより優れた健康アプリを開発できるようにする HealthKit フレームワークを提供しており、医療データの記録、監視、共有の方法に革命を起こすために取り組んでいる専任のヘルスケア チームも擁しています。

これらの事実は、ヘルスケア業界におけるアップルの存在感がグーグル、マイクロソフト、サムスンなどのライバルよりはるかに大きいことを意味している。しかしアマゾンの計画に詳しい2人の情報筋によると、アマゾンはこれに対抗したいと考えているという。

CNBCの報道によると、同社はシアトルに拠点を置く「1492」と呼ばれる秘密チームを擁し、新しいヘルスケア技術の開発に取り組んでいる。医療データの共有を簡素化したり、テクノロジーを用いた病状の診断など、様々な取り組みを行っている。

「新チームは現在、旧来の電子医療記録システムからデータを引き出したり、プッシュしたりするといった機会を模索している」と報告書には記されている。「また、遠隔医療のためのプラットフォームの構築も検討しており、これにより人々は医師とのバーチャル診察をより容易に受けられるようになるだろうと、関係者の一人は語った。」

情報筋は新たなヘルスケア機器の可能性を否定していないものの、AmazonはEchoやDash Wandといった既存製品向けのヘルスケアアプリの開発を望んでいるとみられている。同社はすでに「特別プロジェクト」チーム向けにヘルスケア経験のある人材の募集を開始している。

CNBCは、「同社のクラウド事業であるAmazon Web Servicesは、大規模病院や製薬会社との契約獲得においてMicrosoftやGoogleに打ち勝つため、多数の医療専門家を雇用した」と付け加えている  「同社はまた、クラウド事業の将来の顧客として、非常に特別な存在としてGrailという医療系スタートアップ企業に投資している。」

アマゾンはこの主張についてコメントしておらず、新たな健康関連商品がいつ市場に投入されるかは現時点では不明だ。