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写真:インテル
AppleはiOSデバイス用のベースバンドモデムチップセットの半分をQualcommからIntelに移行したと報じられており、現在は追加の注文を台湾メーカーのMediaTekに移行することを検討しているという。
このニュースは、アップルと旧メーカーのクアルコムの間の敵対関係が激化し続けている中で発表されたが、近いうちに終結する兆しは見られない。
情報筋によると、AppleはこれまでQualcommに発注していたチップの供給元を「積極的に探している」という。AppleはiPhoneの発売当初からQualcommのチップを使用してきたが、最近ではIntelのチップも使用し始めている。
MediaTekはこれらの憶測についてコメントを控えているものの、潜在顧客からの新規受注獲得に「尽力している」と述べている。モデムチップに加え、MediaTekはスマートスピーカー、ワイヤレス充電デバイス、ワイヤレス接続システム向けのチップ供給でもAppleに貢献する可能性があり、Appleにとって貴重なパートナーとなる可能性がある。
同社は、技術的競争力、包括的な製品設計、信頼できる物流サポートを提供するチップメーカーに対するアップルの要求を満たしていると報じられている。
アップル対クアルコム
アップルとクアルコムの争いは今年1月、アップルがクアルコムの事業を調査する韓国の規制当局を支援したため、10億ドルのリベートを保留したとして同社を訴えたことから始まった。
クアルコムは、Appleが契約違反を犯したと主張して反撃した。その後、Appleがクアルコムへのロイヤリティ支払いを差し控える決定を下したことで、クアルコムはAppleが主要な収入源の一つを断ったことを受け、利益予想を修正せざるを得なくなった。
Appleのメーカーもこの争いに巻き込まれ、Appleの最大のライバル企業でさえAppleを支持するに至った。それ以来、争いは激化し、クアルコムは「クアルコムの関連会社が供給するもの以外」のチップを搭載したiPhoneの米国への輸入を禁止しようとした。
先月、AppleとQualcommはそれぞれ新たな訴訟と反訴を起こしました。Qualcommは現在、AT&TとT-Mobile製のiPhone XとiPhone 8の米国への輸入禁止を求めており、一方Appleは、QualcommがAppleの特許を侵害していると主張しています。
出典:Digitimes