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今年、エンタープライズモビリティをめぐる大きな議論の一つは、企業がセキュリティ上の理由からiPhone、iPad、その他のデバイスを完全にロックダウンする必要があるのか、それともIT部門がリモートワイプできる安全なデータストアをデバイス上に構築するだけで十分なのか、という点でした。BYOD(個人所有デバイス)のトレンドが拡大する中、個人データをワイプすることなく企業データを削除するという考え方は魅力的です。もっと簡単に言えば、IT部門はデバイス自体を管理すべきなのか、それともデバイス上の企業データだけを管理すべきなのか、という点です。
MokaFiveは、コンピュータ自体よりもビジネスデータのセキュリティ保護に常に注力してきた企業です。同社は、MacやPCを含むあらゆる対応デバイス上で、完全に機能し安全な環境を提供する安全なWindows仮想マシンの提供で高い評価を得ています。MokaFiveでは、これらの仮想マシンをセキュリティと管理を維持しながら、完全にカスタマイズすることも可能です。
今週、MokaFiveは初のiOSソリューションを発表しました。当然のことながら、デバイスの機能を制限するのではなく、データの保護に重点を置いています。
MokaFiveのiPadアプリは、同社がLiveDataコンテナと呼ぶ安全なオンデバイスデータストアを提供します。ユーザーはこのデータストア内の企業データにアクセスできます。MokaFiveは、ユーザーのiPhoneまたはiPadに保存されているデータに適用できる30以上のポリシーを提供しています。また、個人データを消去することなく、データストアをリモートワイプすることも可能です。MokaFive環境内では、ユーザーは「承認されたアプリケーション」を使用してデータを閲覧・編集できますが、外部のアプリはデータにアクセスできません。
このアプローチは、他のエンタープライズ ベンダーが Quickoffice ProSelect HD、Bitzer Mobile、Good Technology の Good Dynamics API などの新製品で採用しているアプローチと同じで、パートナー企業はこのような安全なデータ ストアを自社のアプリに拡張できます。
MokaFiveは、iOSソリューションがMac/PCデスクトップシステムと統合されているという点で、他のモバイル開発者よりも優位に立っていると言えるでしょう。これにより、IT部門は単一の管理ツールセットで対応できます。これは、Mac、PC、iOSデバイスごとに異なるテクノロジーや管理コンソールを使用するよりも、データ管理を効率化できるアプローチです。
この合理化されたアプローチは、ユーザーにとっても管理上のメリットをもたらす可能性があります。MokaFiveのセールスポイントの一つは、「デスクトップ、ラップトップ、モバイルデバイスを同期できる」ことです。