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電子書籍の価格設定をめぐるアップルとの争いから束の間の休息を得たアマゾンは、デジタル音楽配信をめぐるアップルとの争いに再び乗り出した。アマゾンの「Daily Deals」プロモーションに出品されている音楽レーベルは、iTunesでのマーケティング力を失うことを恐れ、クパチーノからこのプロモーションから撤退するよう圧力を受けている。報道によると、この脅迫は効果を上げているようだ。
「情報筋によると、iTunesの代表者はレーベル各社にAmazonのプロモーションへの参加を再考するよう促しており、レーベル側はDaily Dealsとして特集された特定のリリースに対するマーケティング支援を撤回することでその警告を裏付けている」とビルボードは書いている。
AppleとAmazonの対立は、レコード会社がシアトルに拠点を置くAmazonに対し、アルバムが小売店やiTunesに並ぶ前にMP3を1日独占販売する権利を与えるという条件に端を発している。Amazonはそれに対し、アーティストのMySpaceページへのバナー広告掲載や、他のウェブサイトやソーシャルメディアでのプロモーションといったマーケティング活動を行っている。
ビルボード によると、キャピトル、キャピトル・ナッシュビル、ジャイヴは様々なプロモーションの「デイリー・ディール」を中止した。他のレーベルはAmazonの先行リリース販売を継続し、あまり知られていないアーティストをAmazonの犠牲者として売り出すことを選択している。
[9to5Mac、All Things Digital、Billboard経由]