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写真:Ste Smith/Cult of Mac
インドの小売業者は、アップルが新型iPhone X端末の小売マージンを30%近く削減し、小売業者の取り分を削減していることに不満を抱いている。
その結果、インド全土に400店舗を展開するベンガルールを拠点とするサンジータ・モバイルなど、インド国内の一部小売業者はiPhone Xの注文受付を全面的に停止した。
「アップルは私たちのような大手小売業者に対するiPhone Xのマージンを6.5%から4.5%に削減しました。また、顧客がカードで支払う場合(通常はそうなります)は、マージンは1.5%から2%近くまで減少します」とサンギータ・モバイルのマネージングディレクター、スバーシュ・チャンドラ氏はエコノミック・タイムズに語った。
チャンドラ氏は、Appleの利益率は既に端末メーカーの中で最も低いと指摘する。比較すると、SamsungやXiaomiといったブランドは12~15%程度と、Appleの2倍以上の利益率となっている。OppoやVivoといった企業は、Apple内での存在感を高めるために、さらに高い利益率を提示するだろう。しかし、Appleはインド市場への進出を狙っているにもかかわらず、これを拒否している。
「一体どうして彼らは小売業者に無償で働いてもらうと思っているのでしょうか。当社の経費は10%程度です」とチャンドラ氏はインドでのマージン削減について言及しながら続けた。
他の国でも小売業者の同様の利益圧迫が行われているかどうかは不明だが、高価格にもかかわらず、部品が高価なため、AppleはiPhone Xの端末1台あたりの利益を実際にはわずかに減らす可能性があると以前に報じられていた。
同レポートでは、インドではiPhone Xの供給が限られているものの、韓国やタイよりも優先的にデバイスを受け取っていると報告されていると指摘している。
インドにおけるApple製造の成長
インドの小売業者はアップルのiPhoneの利益率に満足していないかもしれないが、別の報道によれば、インド政府はアップルのインドでの製造の方向性に満足しているという。
同国のスレシュ・プラブ商工大臣によれば、同省は国内での製造拡大についてアップルからの正式な提案を待っているという。
「世界トップブランドの一つであるAppleを歓迎します。Appleが直面する可能性のある困難があれば、喜んで調査します。そして、その困難を喜んで解決します。ですから、正式な提案を待ちたいと思います」とプラブー氏は述べた。
アップルは今年初めにインドでiPhoneの生産を開始した。