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英国の裁判所は、台湾のスマートフォンメーカーHTCが、有名なスライドロック解除機能を含むタッチスクリーン技術に関するAppleの特許4件を侵害しているという訴訟で、HTCに有利な判決を下した。クリストファー・フロイド判事は、HTCのスマートフォンは特許侵害に当たらず、Appleの特許4件のうち3件は無効であると判断した。
Appleは現在、4大陸でHTCやSamsungなどのライバル企業と特許侵害の疑いで争っており、Samsung Galaxy Tab 10.1、Samsung Galaxy Nexus、HTC One Xなどのデバイスに対する仮差し止め命令が出されている。ここ数カ月、こうした訴訟の大半はAppleに有利に進んでいるが、今回の訴訟はそうではない。
フロイド氏は、スライドしてロックを解除する機能、写真をスクロールしてアルファベットを変更するツール、マルチタッチに関する4件の特許のうち3件は無効であると判断した。一方、写真管理に関する有効な特許1件はHTCに侵害されていないとした。
スティーブンス・アンド・ボルトン法律事務所の弁護士で、この訴訟には関与していないピーター・ベル氏は、英国の裁判所の判決は「スマートフォンの特許戦争におけるアップルの大きな敗北を意味する」と述べた。
「アップルの重要特許2件が英国で無効とされた」
ブルームバーグ への短い声明の中で 、 Apple は本日の決定について具体的には触れず、代わりに同社から何度も聞いてきた回答を述べることにした。
「競争は健全だが、競合他社は当社の技術を盗むのではなく、独自の技術を開発するべきだ。」
当然のことながら、HTC は本日の判決を喜んでいるが、「Apple が市場での競争よりも法廷での競争を優先し続けていることに失望している」としている。
出典:ブルームバーグ