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写真:Cult of Mac
米国下院委員会は、Apple CEOのティム・クック氏に対し、App Storeに表示されるアプリのプライバシーラベルについて質問する書簡を送付しました。この書簡は、プライバシーに関する「栄養ラベル」の多くに誤った情報が含まれているという報告書が公開されたことを受けて提出されました。
App Storeの「栄養成分表示」は健康的ではないかもしれない
プライバシーラベルの目的は、テクノロジー企業がユーザーの個人データをどのように利用しているかについて、具体的な情報をユーザーに提供することです。しかし、その目的が疑問視されています。
消費者保護・商取引小委員会から、これらに関する詳細情報の要請がありました。その中で議員らは、「プライバシー情報開示の簡素化と強化は称賛に値する目標だが、Appleのアプリプライバシーラベルが虚偽や誤解を招く情報を拡散した場合、プライバシーラベルのアプローチに対する消費者の信頼が損なわれる可能性がある」と述べています。
そして、それが実際に起こっていると疑うだけの理由がある。1月にワシントン・ポスト紙に掲載された記事によると、ラベルの抜き打ち検査で、それぞれのアプリの実際のプライバシー慣行と一致していないことがしばしば判明したという。追跡を行わないと謳っているアプリが、実際にはかなりの追跡を行っていたというのだ。あるいは、完全には認めていない方法でユーザーを追跡していたというのだ。
問題の核心は、Appleが開発者に自社のプライバシー慣行を説明するよう求めたことにあります。そして、どうやら全員が真実を語っていたわけではないようです。
議会、Appleのアプリプライバシーラベルの正確性を疑問視
議員たちが2月9日にAppleのCEOに送った書簡には、回答を求める多くの質問が含まれていた。Appleは以前、提出された情報を監査していると述べていたが、議員たちはその方法の詳細を知りたいと考えている。また、Appleが「アプリのプライバシー」ラベルに誤りを発見した場合、どのような対応をするのかについても知りたいと考えている。さらに、子供向けソフトウェアに対する監視強化についても疑問が呈されている。
彼らは2021年2月23日までに質問への回答を求めています。
下院委員会のメンバーは、これらの疑問に単に答えるだけでなく、行動を求めています。「私たちはAppleに対し、アプリのプライバシーラベルの有効性を向上させ、消費者がアプリのデータ処理に関する有意義な情報を確実に提供し、これらの潜在的に欺瞞的な処理によって損害を被らないようにすることを強く求めます」と、小委員会の書簡は述べています。
出典:米国下院