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グラフィック:Rajesh/Apple
Appleの新しいエントリーレベルのM2 Mac miniと2023 MacBook Proには、前モデルよりも大幅に低速なSSDが搭載されています。これは、読み書きを集中的に行うワークフローに悪影響を及ぼす可能性があります。
速度低下の原因は、Appleが2023年モデルでシングルフラッシュチップソリューションを採用していることです。比較すると、M1 Mac miniと2021 MacBook Proは2つのフラッシュチップを採用していました。
M2 Pro MacのSSDパフォーマンスが遅いのはNANDチップの減少が原因
Appleは、エントリーレベルのM2 MacBook ProとMacBook Airで、より低速なストレージチップを使用していることも判明しました。速度低下の原因は、ベースモデルのM2 MacでシングルNANDストレージソリューションへの切り替えによるものと考えられます。NANDチップは並列構成でより高速なパフォーマンスを提供します。
ベースモデルのM2 Mac miniは256GBのストレージを搭載し、シングルストレージチップを使用しています。テスト結果によっては、M2 Mac miniのストレージ速度はM1モデルよりも30%~50%遅くなることが示されています。M2 MacBook ProでもSSDのパフォーマンスが同様に低下しています。大容量ファイルの読み込みや書き込みを行う際、読み書き速度の低下はM2 Mac miniのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
YouTuberのBrandon GeekbitによるM2 Mac miniの詳細な分解により、この変更がさらに確認されました。
2023年モデルのエントリーレベルのMacBook Proには、512GBのストレージが搭載されています。ストレージチップは2つで、前モデルの4つから減少しています。M2 Mac miniと同様に、新型MacBook ProのSSDパフォーマンスも同様に低下しています。
SSDのパフォーマンスを向上させたい場合はMacのストレージをアップグレードしましょう
Appleは、M2 MacBook ProでNANDの速度低下問題が初めて報告された際に、この変更を認めました。ベンチマークでは前世代と比べて違いが見られるものの、M2搭載Macは実使用においてより優れたパフォーマンスを発揮するとAppleは述べています。Appleの保証にもかかわらず、エントリーレベルのMac miniとMacBook Proの低速SSDは、ワークロードに悪影響を及ぼす可能性があります。
ワークフローで大量の写真や動画をエクスポートしたり、大容量ファイルを移動したりする場合は、Macのストレージのアップグレードをご検討ください。512GBストレージを搭載したM2 Mac miniでも、M1モデルと同じSSD速度は得られませんのでご注意ください。これは、NANDチップが2つ少ないためです。ただし、1TBストレージを搭載したMacBook Proでは、この点は問題になりません。