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アップルが新型タブレット端末「iPad」向けに販売する電子書籍の価格プランの詳細が明らかになりつつある。出版社がアマゾンに対抗する理由としてしばしば挙げられる12.99ドルから14.99ドルという価格帯は、もはや「選択肢」に過ぎないと見られている。カリフォルニア州クパチーノに本社を置く電子機器メーカーであるアップルは、ベストセラー作品を、しばしば批判される9.99ドルという低価格で販売する計画だ。
「アップルは出版社にベストセラーの電子書籍の価格を値引きするよう義務付ける条項を挿入した。そのため12.99ドルから14.99ドルの範囲は単なる上限であり、一部のタイトルの価格はアマゾンの9.99ドルよりも低くなる可能性がある」とニューヨーク・タイムズ紙は木曜日に報じた。
この要件は、当初14.99ドルで販売されていた人気電子書籍がベストセラーリスト入りした際に、Appleが値下げできるようにするためのものだ。「本質的には、Appleは最も人気のある書籍をより低価格で提供できる柔軟性を求めている」と同紙は報じている。
ベストセラーリストに載らないタイトルであっても、Appleは値下げする可能性があります。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、タイトルが標準価格の26ドルを下回る場合、電子書籍の価格を12.99ドルを大きく下回る値下げを行う可能性があると、報道は伝えています。
iPadが正式に発売される前から、出版社はAppleの「代理店」価格設定というビジョンを支持していました。これは、電子書籍を9.99ドルで販売するというAmazonの主張に代わる選択肢だと考えていたのです。電子書籍の価格を強制的に低く抑えることで、消費者の目に紙媒体の価値が下がってしまうのではないかという懸念がありました。
ニューヨーク・タイムズの報道は、電子書籍市場におけるアマゾンのシェアが2015年までに35%に縮小する可能性があるというアナリストの予測に続いて発表された。これは、オンライン書店の2009年の90%から大幅に減少することになる。
[AppleInsiderおよびニューヨークタイムズ経由]