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Apple のノートパソコンがカルティエの腕時計やモロッコでの全額負担の豪遊と同レベルだとは思わないかもしれないが、一部の当局は違う考えを持っている。
このノートパソコンは、ブローカーのトラディション・ファイナンシャル・サービスが、リビア当局者の心(および取引先)を獲得し、同社に数百万ドルをもたらす投資を行うために多額の資金を提供したかどうかを調査する国際的な汚職捜査で言及された。
スイスに本社を置き、ロンドンにもオフィスを構えるトラディション社は、ロンドン市警察に加え、米国証券取引委員会(SEC)、司法省からも捜査を受けている。米国の捜査官にとっての難題は、これらの贈り物が海外腐敗行為防止法(FCPA)に違反していないかどうかだ。1977年の同法では、賄賂の目的で価値あるものを提供することは、それが小物であろうと高額商品であろうと、違法とされている。
故リビア最高指導者ムアマル・カダフィの息子、セイフ・カダフィに、1,900ドル相当のアップル製ノートパソコンが贈呈された。これは、トラディション社の株式証券部門を率いるアメリカ人、ロバート・ベイリー氏による好意的なアピール策の一環であった。捜査対象となっているその他の賄賂には、カルティエの金時計、ロンドンでのランジェリー・ファッションショー、そして『ハングオーバー』の前日譚のようなモロッコ旅行などが含まれている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、一部の特典は許容されるという。「司法省と証券取引委員会(SEC)は2年前に公表した法律ガイドの中で、企業は外国公務員に対し、ある程度の接待や経費の支払いは認められていると述べた。しかし、贈答品や支払いは、それが『不正な意図』を持って提供されたと見られる場合、賄賂とみなされる可能性があると両機関は述べている。これは、法外な贈答品の傾向や、主にビジネスではなく娯楽目的の旅行に対する支払いなどによって証明される可能性がある。」
疑問に思うことがある。もしもその贈り物が、ピカピカの Mac ノートパソコンではなく、ありふれた PC だった場合、それでも精査されるだろうか?
出典:ウォール・ストリート・ジャーナル