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写真:Apple
Appleが自社のチップ製造技術を導入するため、グラフィックスチップ設計会社のImagination Technologiesが追放されるだけでなく、残りのロイヤルティ料率も引き下げられる予定だ。
新たな報道によると、アップルは今後2年間で英国企業イマジネーションとの供給契約を縮小するにあたり、同社に現在のロイヤリティ率の3分の1のみを支払う予定だという。
UBSのアナリストは、Appleが現在イマジネーションの総収入の半分以上を占めていることから、そうすることでイマジネーションはコスト削減を迫られる可能性が高いと見ている。Appleが仲介を計画しているという報道によると、チップ1個あたりの支払額は、現在0.30ドルだが、0.10ドルに近づく。これは、イマジネーションがMediaTekなどの顧客に請求している料金だ。
イマジネーション社は以前、アップル社に対し、同社が開発中のGPUがイマジネーション社所有の知的財産を使用していないことの証明を求めていたが、「アップル社はこれを提供することを拒否した」と述べている。
昨年の今頃、AppleはImaginationとの買収予備交渉を行ったものの、買収提案を見送ったことを認めた。10月には、Appleが自社のGPUチームを構築するためにImaginationから優秀な人材を引き抜こうとしていると報じられた。
イマジネーションは、Appleが経営権の強化と利益率向上を目指して「インソーシング」の名の下に関係を断つ可能性のある企業の一つに過ぎないと報じられている。さらに、電源管理チップメーカーのダイアログ・セミコンダクタと、iPhone用ディスプレイドライバチップメーカーのルネサスを親会社とするシナプティクスも、買収の対象となる可能性がある。
出典:ロイター