
ブラックベリーは本日、ハードウェア事業の売却計画を撤回し、現CEOのトーステン・ハインズ氏を交代させると発表した。また、カナダの同社はフェアファックス・ファイナンシャルが率いる投資家グループから10億ドルの資金調達を実施し、CEOのプレム・ワツァ氏がリードディレクターに就任する。
ブラックベリーによると、投資完了までには2週間ほどかかる見込みで、完了次第、サイベースの元CEOであるジョン・チェン氏がハインズ氏の後任として暫定CEOに就任する予定だ。
「本日の発表は、この卓越した長期投資家グループによる、ブラックベリーとその将来に対する大きな信頼の表明です」と、ブラックベリーの会長バーバラ・スティミエスト氏は、本日AllThingsDに送った声明の中で述べた。
BlackBerryの取締役会は、戦略的選択肢を徹底的に検討し、BlackBerryとその株主を含む関係者にとって最善の利益となると結論付けた行動方針を実行しました。今回の資金調達により、BlackBerryにとって有利な条件で即時の資金注入が可能となり、当社の潤沢なキャッシュポジションが強化されます。
「世界で最も重要な顧客の一部はブラックベリーに依存しており、当社は会社を強化し、彼らのニーズに応える強力で革新的なパートナーであり続けるために必要な変更を実施しています」とスティミエスト氏は付け加えた。
ブラックベリーは9月に、フェアファックスに事業を47億ドルで売却すると発表したが、それは同社が買収資金を賄うのに十分な資本を確保できるかどうかにかかっていた。
一方、BlackBerryは他の買収先を模索しており、Samsung、Lenovoなどが関心を示しているとの報道もあった。しかし、明らかに関心を示した企業はなかった。少なくとも、BlackBerryに適切なオファーを提示できるほどの企業はなかった。
ハインズ氏は、BlackBerryのCEOとしての任期は2年未満だが、その間、同社の新しいモバイルオペレーティングシステムであるBlackBerry 10や、Z10、Z30、Q10、Q5など、新しいBlackBerry 10デバイスの小規模なファミリーの発売を監督してきた。
出典: AllThingsD