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フォックスコンの工場労働者は今日、組み立てラインから降りてスタジアムに集まり、今年に入って12人の労働者が自殺したことを受けて士気を高める激励集会を開いた。
AP通信は、アップル、デル、ヒューレット・パッカード、ソニーが国際市場向けの必需品電子機器を生産している工場複合施設で、約2万人の労働者が派手な衣装を身にまとい、ポンポンを振り、会社を支持するスローガンを叫んでいたと報じている。
このスタジアムは深センにある複合施設の一部で、2.3平方キロメートル(約0.9平方マイル)の敷地に寝室、レストラン、病院、スーパーマーケット、プールなどが密集し、およそ30万人の労働者が暮らしている。
「長い間、私たちは成功に目がくらんでいたと思います」と、フォックスコンの親会社創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏の特別補佐官、ルイス・ウー氏はAP通信に語った。「ある意味、驚かされたようなものでした」
同社は現在、中国にある16の工場で90万人以上の従業員を雇用しており、2011年にはその数が130万人にまで急増すると予想している。
フォックスコンの工場では、士気を高めるための集会が日常的に行われている。ウー氏によると、多くの労働者が週80時間の残業をしているという。しかし、同社は中国の労働法に則り、これを月36時間にまで削減したいと考えている。フォックスコンはまた、労働者の自殺事件を受けて高まった批判を抑えるため、最近、労働者の賃金を約20%引き上げた。
驚くことではないが、批評家たちはスタジアムで少し歓声を上げただけでは自殺は止められないと言っている。
「今日のイベントは、ちょっとした芝居がかった演出以外には何も達成できないだろう」と、香港に拠点を置く労働権利団体「チャイナ・レイバー・ブレティン」の広報担当者、ジェフリー・クロソール氏は述べた。「フォックスコンがすべきことは、基本的に従業員をまともな人間として扱い、まともな賃金を支払うことだ。難しい話ではない」
AP通信経由