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盗難された次世代iPhoneの捜索にAppleの共同創業者がいかに深く関与していたか、その詳細が明らかになりつつある。この事件は後に有名ガジェットブログのトップページを賑わせた。金曜日に公開された裁判記録によると、AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ氏は4月19日頃、同サイトに連絡を取り、iPhoneの返還を求めたという。
その後まもなく、ギズモード編集長のブライアン・ラム氏はジョブズ氏にメールを送り、アップルがカリフォルニア州クパチーノの同社からの製品であることを認めた場合にのみ、ブログはデバイスを返却すると伝えた。アップルの弁護士ジョージ・ライリー氏はラム氏に「アップルの所有物であるデバイス」の返却を求める書簡を送った。宣誓供述書によると、サンマテオ郡保安官事務所の主任捜査官であるマシュー・ブロード刑事との会話の中で、ライリー氏はプロトタイプの返却は「非常に貴重」であり、紛失による潜在的な損害は「甚大」であると述べたという。
ルームメイトのキャサリン・マーティンソン氏によると、21歳の大学生ブライアン・ホーガン氏が様々なウェブサイトで試作品を売り始めたことから、一種の入札合戦が勃発したという。マーティンソン氏は盗難事件への関与を疑われ、警察に通報した。マーティンソン氏と友人らは、カリフォルニア州レッドウッドシティのバーで試作品を紛失したアップル社のエンジニアのキャリアに悪影響を与える可能性があるとして、ホーガン氏にデバイスの売却を思いとどまらせようとしたが、ホーガン氏は「彼にとっては気の毒だ。携帯電話を紛失した。失うべきではなかった」と答えたと、公開された裁判所文書には記されている。
ホーガン氏は、Appleが実際に新型iPhoneを発表した場合、7月にギズモードからボーナスを受け取る予定だったと報じられている。多くの人は、Appleが6月7日から開催される世界開発者会議(WWDC)で新型iPhoneを発表すると予想している。
[ブルームバーグ経由]